た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

ストーリーが世界を滅ぼす、など

ストーリーが世界を滅ぼす

 この記事経由で図書館で予約。そんなに待たずに順番回ってきた。ただ、あとが支えて*1るので、先に読んだが。まぁ、幸か不幸か延長手続きも忘れてたのがあって、この先読む順番が大幅に狂う…

 そえばこんな記事も:「物語という共感装置」がもたらすダークサイド | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 あとこんな評も:書評 「ストーリーが世界を滅ぼす」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

 wikipedia:2020年は災厄の年だそうだ。ま、そうだね。その災厄未だ収まらず…ググったらこんな本もあるのか:コロナ黙示録 2020災厄の襲来【電子特典付き】 (宝島社文庫)

 こういう言葉もあるんでっか:wikipedia:大西洋奴隷貿易

 wikipedia:ESPNって時々見かけるけど、EPSONと読み間違える…(似てない?)

 最近は、wikipedia:独り言

衝動を抑え、行動の方向性を導き、目標の進捗を監視する役割を果たす

という研究もあるんだと。そーえば以前通ってた作業所で、やたら独り言が多い人いたわ。彼の場合、独り言というか暴言と呼んだ方が適切かも…(なので、社会的には問題がある)

 ダベる、って漢字あったんだね:「駄弁る(だべる)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

 前著:The Storytelling Animal: How Stories Make Us Human (English Edition)は邦訳なしですと…

 『手を洗うwikipedia:ピラト』とかいうのもあるんだと。

 こんな人もいるとか:wikipedia:デイビッド・アイク なんかでも「主な著書」を見ると近寄らん方が良さ気…

 道具とは(おおまかに定義すると)

私たちが自分を取り巻く世界に影響を与えて修正するために使う手段

ですと。

 wikipedia:酸素を「有害な環境毒」と言い切ってる科学者もいるんだとか。ググるとこんな記事はあった:かつては"猛毒"だった!? 「酸素」と生物の祖先 誰かに話したくなる地球の雑学(20) - レタスクラブ

私たちを狂わせ残酷にしているのはwikipedia:ソーシャルメディアではなく、ソーシャルメディアが拡散する物語である

 こんなんもあったんか:米ユダヤ教礼拝所銃乱射の実行犯、「大量虐殺」もくろんだ恐れも 写真20枚 国際ニュース:AFPBB News

 アメリカでは、wikipedia:アメリカ国立科学財団の予算が83億ドルだったのに対して、wikipedia:全米人文科学基金に割り当てられた予算は1億6200万ドル、科学財団の1/50にも満たないですと。日本は?と思いググるとこんな記事:揺れる「人文社会」の研究基盤|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社*2

情報技術を司る神殿では、いつか創造主に天国をもたらす天使にも地獄をもたらす悪魔にもなりうるAIという新しい種の進化を教授たちが説明している

 

私たちは物語を語る動物なのだ

 デカルトの誤り - た-くんの狂人日記 は実家の書架にあったかなぁ?

 こういう本もあるんでっか:人はなぜコンピューターを人間として扱うか―「メディアの等式」の心理学*3

 "ナラティブトランスポーテーション"という術語もあるようなんだが、ググってもようわからん… 本書では、

ナラティブトランスポーテーションは、慎重な評価と議論なしに持続的な説得効果をもたらす心理状態である

との言葉も紹介されてたが、何のこっちゃようわからん…

 左派の知識人の見解では、

アメリカはポップアートの征服を主な手段として帝国化を果たした最初の国だ

ですと。

 偏見の低減を狙った標準的アプローチであるダイバーシティ教育*4などにはこれほどの成果が見られなかったのに比べ、ドラマは効果が確実で長続きするんだとさ。

 こういうのもあるんだとさ:wikipedia:不信の停止(本書では「不信の自発的停止」と表現されてたが) だからオラはフィクションを楽しめないのか…

プラトンは「都市から詩人を追放せよ」と言い放った(「つい他人の意見に流されてしまう」そんな悩める現代人が自信を取り戻せる"プラトンの教え" フランスの高校生が学ぶ哲学の基本 (4ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

ここでいう「詩人」とはあらゆるフィクションの作り手のことだそうだが。

 wikipedia:プラトンの時代、wikipedia:アテナイは30年戦争中ですか…(これのこと?wikipedia:ペロポネソス戦争) ほぼ当時の寿命だね(図録▽平均寿命の歴史的推移(日本と主要国))生きてる間ずっと戦争中か…そら哲学でもしたくなる?

本当に支配するのはwikipedia:ストーリーテラーなのさ*5

みたいな意味のことを『国家』で語ってるんだとか。

 wikipedia:三十人政権(本書では…僭主と呼んでたが)

 これの話も:ジェームズ・ヴィカリーとサブリミナル広告 - こころの探検

 そえば最近はCXOがいろいろいるんだよね…名刺に書かれたCEO、CIO、CHRO、CSOの意味を答えられますか?:日経ビジネス電子版 本書には「最高ストーリーテリング責任者」というのが出てきたけど、CSOはもう使われてるっぽいし… オラはCCO(Cheif Crazy Officer)を自称しようか、と思ったら、これまたもう使われてるっぽい…CCO(チーフカスタマーオフィサー)はどんな役職なの?仕事内容や役割は? | Tayori Blog

wikipedia:レトリックとは、真実ではなく人をなびかせる力を獲得するために発達した言語と論理による柔術の体系に、私たちが与えた総称

 プラトンは、人間の心は理性*6が感情中枢と欲望中枢を支配している、と考えていたそうだが、むしろ最近は逆なんだよね…

 これも、諸説ある模様…:バックファイア効果 | 意思決定・信念に関する認知バイアス | 錯思コレクション100

 こういう説もあるんでっか:Show,don’t tellはもう古い。小説の作法の話|雑談上手

 「振り返り的省察」とかいうのもあるそうだが、ググったらこんなんヒットした:リフレクションとは? 基本概念と正しい実践方法を解説 | SMBCビジネスクラブ InfoLounge

 こういうのもあるんでっか:wikipedia:第四の壁

 知らニャイ…:wikipedia:バンダースナッチ

 こういうのもあったそうで:政変と「物語」のチカラ:シロクマ日報:オルタナティブ・ブログ

 wikipedia:SFにはこんなんも:wikipedia:スペキュレイティブ・フィクション

 こんなんもあるんでっか:監視資本主義 | 東洋経済STORE

 wikipedia:インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)

 結局、中間地点での結論は、

物語は大規模に人間の行動に影響を与えコントロールする主要な手段である

とのこと。

 こういうのもあるんでっか:wikipedia:福音宣教省

物語戦争の仕組みはwikipedia:競争 (生物)の仕組みと似ている

すなわち、倫理や美学的意味において優れたものではなく、たまたま普及した者が勝つ、ということだそうだ。webページや書籍、雑誌記事も同じ?

 wikipedia:レフ・トルストイのこんな話もしてた:トルストイ『芸術とは何か』概要と感想~晩年のトルストイの考える「よい芸術」とは何だったのかを知るのにおすすめ

 キリスト教とローマ帝国 は(欧米では?)大きな反響を呼んだそうで。

私たちは陰謀論的な思考のパンデミック状況を生きている

 

実際には、悪質な情報でもよくできた物語になりさえすれば、良質な情報を揃えていても退屈な物語に勝つ傾向がある

要するに、面白いもん勝ち、ってことかな?

 wikipedia:ジョーゼフ・キャンベルの話は、これに書いてある?:物語のタネ本:ジョーゼフ・キャンベル『神話と女神』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

 こういう人もいたとか:アメリカで600万人が「地球平面説」を信じる理由 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース(パララックス)

実際、知的能力の高い人が必ずしも合理的なわけではなく、陰謀論的な空想を紡ぎ出すことに長けている場合がある

という研究もあるんだと。

 wikipedia:地球は(厳密に言えば)wikipedia:扁球ですか。

陰謀論的世界観はエゴを満足させる

ググったらこんな記事もあったが:なぜ人は「陰謀論」にハマり、なぜ問題となるのか? 最新研究から考える|じんぶん堂

 こんなのもあったか:wikipedia:Make America Great Again

 近年はこういう分野もあるんでっか:wikipedia:en:Climate fiction

 こういうのもあるとか:wikipedia:ケムトレイル

 ネガティビティバイアス | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス*7

 wikipedia:フィネガンズ・ウェイク

 wikipedia:フリードリヒ・ニーチェ曰く、

詩人は常になんらかの道徳の召使だった

そうだ。

 データサイエンティストのデヴィッド・ロビンソン曰く、

人間が語る平均的な物語をあえて要約するなら、事態が悪化の一途をたどった末、最後の瞬間に好転する

といった感じになるそうだ。

 wikipedia:ジョージ・サンタヤーナ

過去を記憶できない者はそれを繰り返す運命にある

というのは、要はwikipedia:リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー

過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります

ですかね?

 ロベール・ミュッシャンブレ|プロフィール|HMV&BOOKS online曰く、

血と暴力でインクと紙が売れる

ですと。15世紀の話だからインクと紙だが、今なら広告枠(ページビュー?)になるかな?

偶然は物語を始めるために必要だが、結末に持ってくると台無しになりやすい

 wikipedia:タイタニック (1997年の映画)のラストも何だかいろいろ議論があるの?:カットも納得!?『タイタニック』のもう一つのエンディングが話題 この絵しか覚えてないね…

https://hips.hearstapps.com/hmg-prod.s3.amazonaws.com/images/titanic-kate-winslet-leonardo-dicaprio-1595241665.jpg?resize=980:*

 wikipedia:ヒストリア 物語(ストーリー)の語源にもつながるんだと。

物語は共感装置だ

ググったらwikipedia:内田樹の記事あった:「物語という共感装置」がもたらすダークサイド | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース でも、共感力も筋肉みたいなもんで鍛えられるらしい:共感力を高めるトレーニング方法を公認心理師が解説‐ダイコミュ人間関係 ということは、これもやっぱりバランス良く鍛えないとダメでしょうか…

 小説家のwikipedia:ジョン・ガードナー*8曰く、

芸術は文明の主要な防衛手段の一つであり、化物を巣から出てこないようにさせるための槌だ

だそうで。

対立はフィクションの基本要素である

ググるとこうなったが:wikipedia:三幕構成 合ってるのか否かは知らニャイ…

 wikipedia:カール・ドイッチュ曰く、

国家とは過去に対する誤った見方と近隣の人々への憎悪によって結束した人びとの集団である

とのこと。

歴史が(は)に移り変わる原罪を映し出す歪んだ鏡でもある

確かに、wikipedia:歴史認識も時代とともに変わったりするんだよね…

 こういう本も:最強国の条件

物語とは、無秩序な情報を見つけ出してそれを予測できる形に整理する、浮遊する抽象的な存在

 こういうのもあるんですか:wikipedia:en:Greatest Generation

悪魔は「他者」ではない。悪魔は私たちだ。彼は同じ環境に生まれていれば私が―あなたがーなっていたかもしれない人物なのだ

この辺でも(あとこの辺でも)「想像以上に人間は状況に強く影響される存在である」とか言ってたからね。

 ハイダージンメルのアニメってーのはこれか:


www.youtube.com

 人間は合理的な動物ではなく合理化する動物なんだそうだ。

 wikipedia:還元主義 要するに単純化のこと?

 こういうのもあるんでっか:wikipedia:ANTIFA

 適当な記事を見つけられんが、ふたご研究(ツインリサーチ)でわかること | ふたご研究とは | 大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターによるとwikipedia:左翼・右翼は30~50%は生まれ(遺伝子)で決まるんだそうだ。つまり、環境が決める部分の方が大きい、ということ。

「悪い人々」とは単に、間違ったwikipedia:ストーリーテラーに遭遇し、その人物を信じてしまった不運な人々なのだ

 

疑いは狂信に対する予防薬だ

 でもさすがにwikipedia:ドナルド・トランプの言動には我慢がならなかったようで、「でかメガホン」と形容してた…(断言してはいなかったと思うから、違う人のことかも知れないけどね。)

 wikipedia:ダニング=クルーガー効果

世界にはもっと理性が必要だ

じゃないと、科学は発展しないからね。

科学とは本質的に、現実に関するナラティブのどれが真実でどれが偽物かを見つけ出すために人間が考え出した、最も信頼のおける手法である

 今ではwikipedia:共和党 (アメリカ)過半数(59%)が

高等教育はアメリカの益ではなく害になっている

といってるんだと。こんな項目もあるが:wikipedia:日本の高等教育、日本はどうなんでしょうかねぇ。オラ、レッドカード食らったから、傍観者…

 (たぶん)こんな話も:あなたは本物を見分けられる? AIがつくった「フェイク顔写真」の驚くべき精度 | WIRED.jp

物語とwikipedia:ストーリーテラーが力を増し、事実とエビデンスの力が弱まっていく中で、社会の分裂状態から我が身を救うために、私たちは何ができるだろう。

一つだけ確かなのは、それが容易ではないことだそうだ。

私たちは、素面*9でいるつらさよりも、酒で荒れる可能性も込みで、蒸留された物語という毒を選ぶ

 (ググったら)こんなことわざがあった:毒薬変じて薬となる | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

 で、最後に言ってたのは、物語りを疑う癖をつけましょう、ということでした。ま、一方で、疑いだしたらキリがない、というのも真実だとは思うが…

 あ、締めのことばをデジタル書き抜き。

物語を憎み、抵抗せよ。

だがストーリーテラーを憎まないよう必死で努めよ。

 要するに「罪を憎んで人を憎まず」ってことか?

 あと、これは読みかけ放置…

共通語の世界史

 図書館で見かけて。

 アサヒの書評:「共通語の世界史」書評 多様性の維持が統一性の酵母に|好書好日

 言語は、身近だけれど謎に満ちている、とのこと。

多様性の維持こそが、統一性を生み出す酵母なのだから

 

支配されたひとびとは自分たちの言語という旗の下に集う

 読めませんでした…:「騒擾」って読める?火災保険の補償内容の素朴な疑問|火災保険はセコム損保の【セコム安心マイホーム保険】

 (本書では)1848年の話だから、これのことでしょうが:wikipedia:1848年革命*10

 数学の世界では18〜19世紀までwikipedia:ラテン語が使われてたんだと:数学かラテン語か (Journal)

 wikipedia:1637年wikipedia:方法序説が公刊されたから、重要な年だそうだ。

 同じく、wikipedia:1492年wikipedia:レコンキスタ終結の年で重要だとか。こんなのもあったらしいが:ユダヤ教徒追放令

いつの世にも言語は権勢につき従う

wikipedia:en:Antonio de Nebrijaの発言とされてたが*11

スペインの偉大さは、中世に数世紀かけて、スペイン文化、ユダヤ文化、アラブ文化が交流した豊かな土壌に基づいていた

なんで、こういうのもあるんだと:wikipedia:ラディーノ語

 wikipedia:iイタリア語wikipedia:クロアチアで通じたりするらしいが:クロアチアで使える言語は?覚えると便利な公用語のフレーズも紹介!|Stayway

文学というものは、それぞれの言語に固有のことばの形式や表現性、そして語句のリズムを命としている

 という訳で、それなりに興味深くはあるんだが、ちょっとブ厚いので読みかけ放置…

*1:ホントはこう書くの?「閊えて」難読漢字ナビ - 【閊える】の読み方

*2:でもこの記事は、お金の話ではなさそうだね…まぁ他に適当な記事も見当たらんし、いいや。こんな記事はあったが:文系なんか要らない?:東京新聞 TOKYO Web

*3:ググったらこんな感想はあった:メディアの等式を読んだ感想 - 旧gaaamiiのブログ

*4:「ダイバーシティ教育」って何? 子供の個性を尊重するために、親が知っておきたい3つのこと

*5:「人間が悩まされている諸問題の裏にはストーリーテラーにつかまされた幻想がある」との表現も。

*6:プラトンはロジスティコンと呼んでたそうだが。

*7:要するに「他人の不幸は蜜の味」ってこと?

*8:一人に絞れず…

*9:しらふ、ってこう書くんだ。

*10:これまた記憶になし…一応高校世界史選択なんだけどね…

*11:でも時代精神を表しているので、本当に発言したかどうかはさして重要ではないそうだ。