図書館で見かけて、見覚えはあったんだが…→やっぱり読みかけだった…:頭のでき - た-くんの狂人日記
本書の主張は二点だそうで:
- 環境が知能の可能性に影響を及ぼす力を持っている
- 学校や文化がその環境の影響を及ぼす役割を果たす
もっともその「知能」という言葉の定義も問題になるようだが。抽象的推論と問題解決能力、知識獲得能力が含まれることには皆が同意してるんだとか。流動性…とか結晶性…とかいうのもあるんだと:高齢期における知能の加齢変化 | 健康長寿ネット
社会がよいと考えるものはすべて互いにある程度相関している。人生とは不公平なものだ。
いわゆるwikipedia:知能指数(IQ)は分析的知能を測っているのであって、これは実践的知能とは別物だとさ(ググるとこんな記事:「IQが高いだけ」ではビジネスで成功できない理由が判明(宇山 恵子) | 現代ビジネス | 講談社)
そえば本書にもwikipedia:マシュマロ実験の話が載ってた。何、最近はこれにも疑問符がついてるの?:伝説のマシュマロテストは間違っていた?最新の研究から分かること | TOKOTOKO BOOKS
ほとんどの企業は社員に、一定レベル以上であれば知能をことさら求めていないようだ。それよりも、労働倫理、信頼性、自制、根気強さ、責任感、コミュニケーション力、チームワーク、変化に対する順応性を重んじているという
今は、wikipedia:知能指数の遺伝性*1は半分以下と考えられてるんだと。
「遺伝と環境の交互作用」はググったらズバリこれヒット:「遺伝か環境か」不毛な議論に終止符〜なぜその努力は報われないのか(安藤 寿康) | 現代ビジネス | 講談社(4/5)
IQの遺伝性の程度が可変性の程度に制限を課すことは無い。
フリン効果(人間の知能は昔と比べて本当に進化しているのか? - GIGAZINE)というのもどっかで見かけた記憶はあるかも。
wikipedia:レーヴン漸進的マトリックスとかいうのも、被験者が育った文化の影響を受けるんだと。
なんで、著者は
IQテストは知能を測る唯一の方法ではなく、数多くある方法のうちの一つにすぎない
と思っている、とのこと。
教師が生徒を指導するうえで大切な「5つのC」というのは、いろいろな分野で多用されてるので、ググってもわからんorz 本書では
- (生徒に)Control感を持たせる
- Challengeさせる
- Confidence(自信)を植え付ける
- Curiosity(好奇心)を持たせる
- Contextualize(文脈を与える)
だとさ。
悪い要因は単純に足し合わせられない
google:トーマス・ソウェル曰く、「どんな考えも論じなければ論破できない」だそうだ。そりゃそうだ。
こんなことわざがあるそうな。ググっても見当たらんが。
最低の黒人牧師が行う最低の日曜説教は最高の白人牧師が行う最高の日曜説教より心に響く
こんなんもあったんだと:ヘッドスタートとは?プログラムの効果と日本の就学前教育の内容 | 保育園向けICT支援システム KIDSNA キズナコネクト
これまたこんなんもあったんだと:wikipedia:en:Project_SEED*2
中国に「不屈の意志を隠し持っていなければ輝かしい成果は得られないだろう」という意味のことわざがあるというのでググってみたら、「不撓不屈」がヒットした:不撓不屈の意味は? ビジネスシーンでの使い方や類語・英語表現も紹介 | マイナビニュース そんなら、無理に訳さんでも…確かに、一般的な語彙だとは言えないだろうが、無理に訳して誤解を招くより、と思うんだよね。
ある研究者は、wikipedia:仙台市、wikipedia:台北市、wikipedia:ミネアポリスが社会経済的に似ている、として子供の知的能力と学力を調べたそうなんだが、そもそも似てるか?人口はかなり違うみたいだぞ?
また、本書では日本の子供は年間約240日登校する、とされてたが(アメリカは180日だと)、ググったら「196 ∼ 205 日を設定している学校が多い」*3となりました…確かにざっと10年前の本だけど、いつのデータ使って話をしてるんだろう?
さらには、中国の官僚試験って、wikipedia:科挙のことだよね…そういう訳注をつける訳にはいかなかった?
こういうのもありまっか:wikipedia:ボトルネック効果 wikipedia:スフィンゴ脂質
wikipedia:ユダヤ教とwikipedia:儒教って似てるの?大分違うような気がするけど。
「フライデー・ナイト・ライツ」っちゅー映画は日本ではこんな題名になったようで…プライド 栄光への絆 というのは、ググって知りました…
また、本書に載ってたURLを叩いても、「Adobe Flash Player のサポートは終了しました」…
「利口さではなく努力を褒めよ」
教師によって大きな差が出るのは事実だとしても、現代ニッポンで教員の差をなくすよう要求するのは、かなり難しそうだなぁ…
という訳で、頑張って読んでみるとそれなりに面白いと言えば面白い。