た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

アインシュタインvs.量子力学

  図書館で見かけて手を出す。

  アインシュタイン量子力学への批判として「神はサイコロを振らない」が有名だが(やっぱり神はサイコロを振らない? | 日経サイエンス)、これは量子力学の非因果性への批判、と受け取れるそうだ。他に「君は,君が見上げているときだけ月が存在していると本当に信じるのか?」(アインシュタインの夢 ついえる | 日経サイエンス)は量子力学非実在性、「気味の悪い遠隔作用」(量子もつれ 〜アインシュタインも「不気味」と言い放った怪現象:踊るバズワード 〜Behind the Buzzword(5)量子コンピュータ(5)(1/9 ページ) - EE Times Japan)は量子力学の非局所性への批判と受け取れるとか。

 wikipedia:マックス・プランクは、初め数学の分野に進もうと考えていたんだとか(Wikipediaにもそれらしきことが書いてあるね)。でも物理に進んだおかげで、「量子論の父」 プランク (児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ)ですか。「量子力学の母」をググると、(現時点では?)wikipedia:ニールス・ボーアになるが。頑張ってリアル女性を探すと、wikipedia:リーゼ・マイトナーくらいか。

 wikipedia:レイリー・ジーンズの法則の確立には、アインシュタインも関わってるんだって。でも名前がないとか本書では不平?を述べてたけど、彼の名は他の分野にも頻出ですから。

 アインシュタインの師のwikipedia:ヘルマン・ミンコフスキーアインシュタインを評して言うには、「なまけものの犬」だそうだ:落ちこぼれのアインシュタインが手にした特許審査という天職 | yukiの感動マインド作り

 波(wikipedia:波動)は「現象」だってね。

 wikipedia:対応原理 本書では

量子論が極限で古典論と一致すること 

 とされてた。

 転送されたが、奇跡の年:wikipedia:アナス・ミラビリスっていろいろあるんだね。本書で言及されてたのはニュートンの年。

 wikipedia:新プラトン主義

 wikipedia:ヴェルナー・ハイゼンベルクによる量子力学の精神は、

原則として観測可能な量のあいだの関係のみにもとづいて理論を構成する 

 とのこと。でも量子力学が不完全ではないか、と最初に言いだしたのも、ハイゼンベルグなんだって。

 wikipedia:ポール・ディラック曰く、wikipedia:相補性は「好きではない」とのこと。

 wikipedia:科学的実在論 wikipedia:実証主義 この辺になってくると、ほとんど哲学…

https://res.booklive.jp/24490/001/thumbnail/X.jpg

 でもこういう量子力学の解釈問題は、ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証 | 日経サイエンス とかいう話もあって、現在でも研究中なんだとか。

 google:アインシュタインの光子箱とかいうのもあるとか。

 「射影公準」とかいうのもあるとか:波束の収縮;射影公準 - 理系の科学哲学; コペンハーゲン解釈; 理系の西洋哲学史

  google:規約主義

 wikipedia:波動関数の収縮を認めないタイプの量子力学の解釈は

  1. 軌跡解釈
  2. wikipedia:エヴェレットの多世界解釈
  3. 時間対称的な量子力学*1

 wikipedia:アルベルト・アインシュタインにとって、科学は実在の探求だったそうだ。

 wikipedia:コペンハーゲン解釈というのは、wikipedia:ヴェルナー・ハイゼンベルクが名付けたんだって。

 その他、詳しくは量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書)を読んでね、ということ(つまりは宣伝?)らしい。

 こういうのもあるとか:wikipedia:en:No-go_theorem(日本語ではこれに出てくるようだ:wikipedia:隠れた変数理論) wikipedia:弱測定

 wikipedia:ニールス・ボーア曰く、

物理学の仕事が、自然とはどのようなものか明らかにすることだというのはまちがっています。物理学は、私たちが自然について何をいえるかにかかわっているのです。

 と言ってるんだとか。wikipedia:ヴェルナー・ハイゼンベルクも同意してるとか。

 という訳で、貸し出し期限の関係で最後は駆け足だったが、一応完読。

 

*1:様相解釈の一種だそうだ。ググるとこれヒット。正しいかどうかは知らない≒読んでない…:量子力学における「時間の矢」