た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

「立入禁止」をゆく

 図書館で見かけて手を出したはずなんだが、手を出したのが去年?なんで記憶が定かでない…

  ググったら記事あり:知らずに失っていたものを取り戻す | Column | BACH  LCC(London Consolidation*1 Clue)の興亡の物語だそうだ。

 ニンジャリシャスというペンネームの人が言うには、都市探検*2

好奇心旺盛な者に裏舞台の光景からなる世界を発見させる内部ツーリズム

だそうだ。具体的には、放棄された産業用地、閉鎖された病院、使われていない軍事施設、下水道と雨水排水路網、交通網および電気・ガス・水道網、閉業した企業、差し押さえられ地所、鉱山、建設現場、クレーン、橋、地下壕などに無断侵入するんだと。

 ところで著者は、公的にはエスノグラファー(ethnographer)エスノグララファー)なんだそうだ。考古学者として仕事をしていたこともあるそうだが。

 今や、ロンドンは難攻不落の要塞都市なんだと。wikipedia:アメリカ同時多発テロ事件と、wikipedia:ロンドン同時爆破事件でさらに強化され。これか:wikipedia:対テロ戦争 そうか、21世紀は戦時下が日常か…だから疲れるのか。

 これは文庫にもなってますか:スペクタクルの社会 (ちくま学芸文庫)

 で、この都市探検という奴は、侵入した痕跡を残さないことが要求されるので、その意味ではエコツアー(エコツアーの基準 - 旅コム)だとも言えなくはないとかいう人もいるとかいないとか。そういうヘリクツ、オラ大好き!でもオラに好かれるってことは、一般的には違うのかな…

 こういうのもあるとか:真似するな危険!法律的にもアレなビルダリングとは? - POZNEN 行ける場所には行きたいだけだそうだが。

 wikipedia:マサチューセッツ工科大学のオレンジツアーとかいうのは、英語ならググればヒットするが…

 指物師 | ニッポンのワザドットコム_「手に職」。職人という生き方を応援するインターネットマガジン

 でもこの都市探検という奴は、物や場所に関する発見である以上に、人に関する発見であったりするんだと。結局、物や場所を作るのも人、ってことか。ある写真家曰く、

その瞬間にその探検家であることは、それらの物語を自分のために語る力を取り戻すことなのだ

 ふーん、今はこういうのもあるんでっか:アーバンキャンプ|4つの効用

探検は、都市であろうがなかろうが、思いがけないものの自発的な探索や発見、つまり自分が探していたことも知らなかった発見物によって、基本的に定義される

 そえば先週部屋の掃除をして、思いがけず補聴器のイヤホンを発見したんだけど、これってそういうこと?ちょっと違う気も…*3

イギリスは監視カメラに取り憑かれている

日本も同じ?と思ったら、中国はもっと大変なことになってるみたい:イギリスレポートの監視カメラ動向 | 日本セキュリティー機器販売 家庭用製品サイト

 こういうのも:wikipedia:反社会的行動禁止命令

入りこむのに苦労が多いほど、やりがいは大きい

 「廃墟価値の理論」とかいうのもあったんだとか:朽ちる美しさ、使われる美しさ

 という訳で、大分メモが抜けてるところがあるような気もするんだが、何とか一応読み終えた。

 

*1:本書中では「統合」との訳有り。

*2:口語ではUrbExまたはUEだと。

*3:ちなみに新しいイヤホンを買った後だったんで、意味なし…