た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

数学的に考える力をつける本

 ある日の図書館の「本日の返却本」から。行った日は小雨模様だったので、返却本も少なかったが。

 著者のホームページ:ビジネス数学.com ビジネス数学教育家・深沢真太郎の公式HP 人に数学を教えてるのではなく、人を数学的にしているんだそうだ。ビジネス数学なんてあるんすか…ビジネス数学 | 公益財団法人 日本数学検定協会*1

 で、著者の主張は

数学とはコトバの学問である 

だと。なんかググったら本書の記事もあった:論理言葉で問題の構造を把握。数学のシンプルな考え方:書評 | ライフハッカー[日本版]

 「数学が役に立つんですか」という問いに対しては、

あなたが役立てようと思えば役に立つし、役立てようと思わなければ役立たない 

 とのこと。ま、そらそうだ。

 数学に付き物の計算については、単なる作業だって。そら、アナタはそう思えるから良いでしょうけど、その作業が苦手な方も世の中にはたくさんいらっしゃるんですよ…

 「数学コトバ」の定義をググったら、本書の記事がヒット:孫正義はなぜ説得力があるのか? 正しい「数学コトバ」で伝えるレッスン|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部

 で、途中で、著者も「数学者はヘンタイである」と認めてた…ここだけ取り出すのもどうか、とは思うが。

 これの分析もあった:稲盛和夫『バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。』 | IQ. 曰く、構造化されてるから、名言なんだって。

  wikipedia:数学的帰納法は、日常の場面では、

正直申し上げて、「ほとんど使わない」というのが私の答えです 

 潔い、と言おうか、身も蓋もないと言おうか…

 で、例のwikipedia:数学的な美*2の話だが、

数学の何に美を感じるかは、人それぞれ 

 だそうだが、著者が考えるには、

数学(の美)とは掃除した部屋を見せることである

 ですと。だから、一般に数学者の部屋は美しくないんですってば…(近い分野*3の)物理屋についてなら、僕も説明できる。(もちろん僕も含めて)彼らの部屋が一般に散らかっているのは、掃除するのが面倒なんです。wikipedia:エントロピー増大の法則*4もあるし。ただし何事にも例外はある。K池上氏とか。

 という訳で、ビジネス数学でっか…オラには縁遠そうだな…

 

*1:最後のほうで、日本初のAAAの認定を得た、とか自慢してたぞ。

*2:Wikipediaにまで項目が出来てるとは知らなんだ…

*3:少なくともこういう説はある。大学では生物は化学、化学は物理、物理は数学、数学は哲学になる??

*4:もちろん部屋は孤立系とは言えないから、散らかるのにエントロピー増大則云々いうのはこじつけですが。