- 作者: ポール・ブルーム,高橋洋
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: 単行本
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もっともこの「共感(empathy)」という奴はスポットライトのようなもので、wikipedia:コレステロール同様悪玉と善玉がいるんだそうだ。でもコレステロールというより、ソーダ水に入ってる砂糖のようなものと言う方が適切だそうで。また、情動的共感と認知的共感という分け方もできるそうで、問題となるのは前者。で、著者の主張としては共感より思いやりを、ということだそうだ。
こんな話もあるそうだ。
脳スキャンからは、利他的な人たちのほうが、右の扁桃体が大きめであることがわかりました。(親切なのは生まれつき? 利他的な人と利己的な人では脳の構造が異なることが判明(米研究) : カラパイアよりコピペorz)
インセンティブは利己心に、習慣は社会的本性にに訴える
ふーん、こんなのもあるんだ。wikipedia:社会神経科学
「一人の死は悲劇だが…」という言い回しは、ググるとwikipedia:アドルフ・アイヒマンがヒットするが、wikipedia:ヨシフ・スターリンも言ったとか。でもアイヒマンの項目に[要出典]だけど何か書いてあるね…
こんなのも:wikipedia:効果的利他主義 批判もあるようだが。
なんかこれはいろいろ説があるようで:チャーチルの引用文
配偶者に臨まれる第一の特徴は男女間で一致していて、それは「親切さ」なんだそうだ。
想像力だけでは十分ではない。ほんものの経験に代わるものなどないのである。
そらそうなんだが、経験するのに必要な時間は有限だからなぁ…
という訳で、常人とは多少認知機能が異なる(と思われる)狂人としては、本書のような見方が広まると良いな、とは思うんだが。でも「人間は感情の動物」*1とかいう言が人気を博す世の中だからなぁorz
あ、そうだ。昨今はwikipedia:セクシャルハラスメントが話題だけど、
レイプ、セクハラ、ありふれた性差別などの行為には、相手の人間性を十全に意識しつつ、それを貶めるよう、屈辱を与えようとしてなされるものである
あと、この前読んだ本では「自己への思いやり」が強調されてたけど、本書では(成功のために必要なのは)卓越した理性と理解力、そして自制(self-command)が必要、とのこと。表現は違っても、自分を律することが大事、ってことだね。
あと、書き忘れもあった気がするんだが…明日が期限なのでね…
あ、そうだ。訳者あとがきがあった:『反共感論』訳者あとがきを公開|お知らせ|白揚社 -Hakuyosha-
*1:でも最近は確か人間以外の動物にも感情はある、という見方が広まってるんだったと思うけど。