た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記(感想文との説も…)

反共感論

反共感論―社会はいかに判断を誤るか

反共感論―社会はいかに判断を誤るか

本書の主張としては、共感には利点もあるが、道徳的指針としては不適切であり、それより理性を働かせて判断すべき、というもののようで。
もっともこの「共感(empathy)」という奴はスポットライトのようなもので、wikipedia:コレステロール同様悪玉と善玉がいるんだそうだ。でもコレステロールというより、ソーダ水に入ってる砂糖のようなものと言う方が適切だそうで。また、情動的共感と認知的共感という分け方もできるそうで、問題となるのは前者。で、著者の主張としては共感より思いやりを、ということだそうだ。
こんな話もあるそうだ。

脳スキャンからは、利他的な人たちのほうが、右の扁桃体が大きめであることがわかりました。(親切なのは生まれつき? 利他的な人と利己的な人では脳の構造が異なることが判明(米研究) : カラパイアよりコピペorz)

インセンティブは利己心に、習慣は社会的本性にに訴える

ふーん、こんなのもあるんだ。wikipedia:社会神経科学
「一人の死は悲劇だが…」という言い回しは、ググるwikipedia:アドルフ・アイヒマンがヒットするが、wikipedia:ヨシフ・スターリンも言ったとか。でもアイヒマンの項目に[要出典]だけど何か書いてあるね…
こんなのも:wikipedia:効果的利他主義 批判もあるようだが。
なんかこれはいろいろ説があるようで:チャーチルの引用文
配偶者に臨まれる第一の特徴は男女間で一致していて、それは「親切さ」なんだそうだ。

想像力だけでは十分ではない。ほんものの経験に代わるものなどないのである。

そらそうなんだが、経験するのに必要な時間は有限だからなぁ…
という訳で、常人とは多少認知機能が異なる(と思われる)狂人としては、本書のような見方が広まると良いな、とは思うんだが。でも「人間は感情の動物」*1とかいう言が人気を博す世の中だからなぁorz
あ、そうだ。昨今はwikipedia:セクシャルハラスメントが話題だけど、

レイプ、セクハラ、ありふれた性差別などの行為には、相手の人間性を十全に意識しつつ、それを貶めるよう、屈辱を与えようとしてなされるものである

あと、この前読んだ本では「自己への思いやり」が強調されてたけど、本書では(成功のために必要なのは)卓越した理性と理解力、そして自制(self-command)が必要、とのこと。表現は違っても、自分を律することが大事、ってことだね。
あと、書き忘れもあった気がするんだが…明日が期限なのでね…
あ、そうだ。訳者あとがきがあった:『反共感論』訳者あとがきを公開|お知らせ|白揚社 -Hakuyosha-

*1:でも最近は確か人間以外の動物にも感情はある、という見方が広まってるんだったと思うけど。