た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

おクジラさま

メイキング・オブ・映画「おクジラさま」ふたつの正義の物語 でしょうか?
アサヒの書評:書評『おクジラさま ふたつの正義の物語』佐々木芽生著 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

アメリカ人は宗教のようにクジラを崇拝している。

今でこそそうだが、アメリカも昔は(油のために)クジラを獲りまくっていたそうで(wikipedia:捕鯨の「アメリカ式捕鯨」)。
最初に映画を撮ろうと決めた動機は、wikipedia:ザ・コーヴをきっかけに持ち上がったwikipedia:捕鯨問題に関して、

問題は、太地側、ひいては日本側からの情報がないことなのではないか

というものだったそうだが。しかし、「知ることとは、自分がいかに知らないかを知ることである」という訳で、また変わっていくんだが。
で、ここでも問題になった「ドキュメンタリー」とは、

(ドキュメンタリー「映画」とは)作家が独自の視点で事実を自由に切り貼りして、言いたいことを訴える表現手段というのが世界的理解

だそうだ。でもチョドメ*1のオラはやっぱり「間接話法」って言われた方が腑に落ちるなぁ。

バランスとは、正しい方向ですね。だけど、それが一番難しいのですよ。

クジラとイルカ(とシャチ)は(要するに)大きさが違うだけみたい:イルカとクジラとシャチの違い!大きさだけでは終わらせない違いのあれこれ! | しずくの海洋日報*2
google:森下丈二氏によると、

捕鯨反対は、世界で最も成功した洗脳だ

そうだ。オウムも真っ青?

日本人は、長く続いた伝統は、できるだけ原型をとどめて後世に伝えることが重要だとする。/しかし、欧米人は違う。(中略)古くて時代に合わなくなったものは、どんどん壊すべきだという認識を持つ。

そこで思い浮かんだのは(あんまり関係ないけどorz)、今開かれているwikipedia:大相撲。でも今や上位力士はほとんど外国人力士だったりするからねorz
著者(wikipedia:佐々木芽生)は報道の仕事にも関わっているけど、報道の世界はネズミのwikipedia:回し車状態なんだそうだ。じゃ、やっぱ、オラはついてけないや…

「賢さ」は…人間中心の考え方

あ、そうそう、[読みかけ]動物の解放 - たーくんの狂人日記の話も出てきた。やっぱちゃんと読まないとダメかなぁorz
で、wikipedia:イルカ追い込み漁が話題になるのはやっぱ絵的に衝撃的(本書の言葉づかいでは「ビジュアル的にインパクト」)だかららしい。「人間は感情の動物」だからね…終わりのほうでは

最後に人間を動かすものは、科学的データや事実ではなく、やはり感情であることを知った

とも。また、

今、世界を動かしているのは、日々人間の「感情」に大きく揺さぶりをかける、インターネットとソーシャルメディアの拡散力と、そこを通じて発信される単純化されたメッセージだ

とも。

ガーデナー(庭師)というと聞こえはいいですけどね、犬のクソ掻きなんですよ

アメリカの話だが。
この話は常識?:テディベア!名前の由来はルーズベルト大統領!熊狩り?ベリーマンベア? | こいもうさぎのブログ

19世紀のアメリカ式捕鯨の船員は、クジラの大きさを採取できる鯨油の量で「40バレルのクジラ」というように表現していた。(wikipedia:鯨油

一度固まった人間の感情を解きほぐすのは、もしかすると不可能に近いのかもしれない

うーん…でもそこで終わってたら、あまりに希望がない…ま、他人はともかく自分は変わろう、かな?

wikipedia:グリーンピース (NGO)*3のハンターもワトソンも、世界を変えるために必要なのは銃ではなく、カメラと優れた「ストーリー」であると確信していた

wikipedia:シーシェパードと「三六ヶ条の教え」でググるとこんなんヒット:シー・シェパードの正体 - エビゾランテ
「PRクライシス」とかいうのもあるそうで:PRクライシスに備えるための6つの方法 — ホーム

欧米人が理解していないのは、捕鯨を中止して失われるのは、食べ物ではなく伝統でもなく、まさに人間に一番大切な「生きる力」だということではないか

で、本書の副題は「ふたつの正義の物語」だけど、最後に述べられていたのは

正義の反対は悪ではなく、別の正義

という言葉でした。だから、お互い嫌いでも共存していく、という(ニューヨーク的な)考え方*4が大事なんだそうだ。

さて、借り換えに行くか。

で、例によって見かけた本:

*1:チョドメ+hatena でググるとオラの昔の記事ヒット:[読みかけ]詐欺と詐称の大百科、など - たーくんの狂人日記

*2:タイトルこそ「終わらせない」とか言ってるが。

*3:環境保護を訴えるメディア組織だそうだ。つまりメディア対策が万全、とのこと。だからこそ対抗する側もメディア対策が要求されるそうだ。

*4:本書では「ダイバーシティ」という言葉が紹介されてたが、どうも日本での使われ方はちょっと違うっぽいので、リンク張るの止めたorz