- 作者: 吉岡斉
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/10/07
- メディア: 単行本
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日本の原子力開発利用体制の、国内体制としての構造的特質は、「二元体制的国策共同体」
だそうだ。要するに、通産省(現経済産業省)・電力会社連合と科学技術庁(現文部科学省)・大学連合とに分裂していたということらしい。
そーえば(昔は?)原子力長期計画とかあったんだよね。原子力委員会/これまでの原子力長期計画
wikipedia:日本の原子爆弾開発のニ号研究の「ニ」は仁科の頭文字らしいけど、F研究の「F」は fission(分裂)の F なんだそうだ。
本書でも、戦争中に作られたサイクロトロンは破棄されたことになってたけど、この通り、記念碑として引き上げられてるんですってば。調査が足らんね。
二〇〇〇年代半ば頃から日本の原子力関係者はアメリカから世界に広がった原子力ルネッサンス論を背景として、原子力の将来について強気の見通しを語るようになった。だがそれは本質的に、原子力発電事業や核燃料サイクル事業の実力と著しく乖離した強がりであった。
ということで、一応目は通しましたよ、と。
あと、数日前に読み切ったが記録を忘れてたorz