- 作者: 池上高志,石黒浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「記憶」を
自己以外のものが「ある」という客観性(とわれわれが信じているもの)…
と定義するなら、
記憶するとは時間を消す、ということでもある
との見方もあった。やっぱりwikipedia:マッドサイエンティスト?
で、そのマッドサイエンティストによると、
脳内モデルと現実がそぐわない人を妄想癖の強い人という
そうだ。アナタも、オラも?そのうち意識をダウンロードできるようになるかも、とか言ってるし(人間の意識を他人の肉体に移し替えることはできるのか? - GIGAZINE)。アンサイクロペディアでは、こうなってる:http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E5%A6%84%E6%83%B3%E7%99%96 wikipedia:マトリックス (映画)の世界?
人間は二通りの方法で進化している。一つは遺伝子、もう一つが技術による進化である。
こんなのもいたそうだ。:wikipedia:オートマタ
でも石黒氏に言わせると、
wikipedia:チューリング・テストが前提としているもの自体、古くさいと思うのである。
そうだ。
あら?*1オラはポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるときは未読でしたか。読んだ気がしてたのは、キ気のせいでしたか。同著では、シンギュラリティ(wikipedia:技術的特異点)を
われわれの生物としての思考と存在が、みずからの作りだしたテクノロジーと融合する理解点であり、その世界は、依然として人間的ではあっても生物としての基盤を超越している。特異点以後の世界では、人間と機械、物理的な現実とヴァーチャル・リアリティとの間には、区別が存在しない。
もしかしたら互いに愛するということは、そういうこと(意図や欲求の共有)かもしれない。
「心」とは社会的相互作用に宿る主観的な現象だということになる
言葉が先にある。話をするから意識が生まれる。
だから、言語は社会性を伴ったもので、三人以上いないと生まれないそうだ。
計算は概念で、触ることはできないが具現化することはできるんだそうだ。確かにそうか。
ロボットの「個性」か「機械の仕様」かは、見る側が勝手に区別しているんだそうだ。
「心」はいわば複雑な人間の脳活動(意識)を外から観察したものである。
そのちょっと前では、「社会的相互作用に宿る主観的な現象なのかもしれない」とも。
技術開発の目的は、脳を身体的な制約から解き放つことである
そうだ。んー、やっぱりwikipedia:マッドサイエンティスト?
すると、こういう話も出てくるそうだ。:ロボットに「人権」を与えるべきなのか? その時に考えなければならないことは? | ロボスタ 狂人としては、その前に社会的弱者の人権やろ、とは思うんだが。 でもこの話を読んでたら、確かwikipedia:火の鳥 (漫画)*2に出てきた「神ヨ、ロビタヲ救イタマエ」のセリフが頭に浮かんだ。
こんなのもいたそうだ。
オルタ(alter)には
- アンドロイドの内的変化、変革 (alter)
- 第二の自己 (alter ego)
- もう一つの表現方法、もう一つの生命のかたち (alternative)
のさまざまな意味が込められているそうだ。
科学者は大体ミニマリストだそうだ。というか、面倒くさがり、と言う方が実態に近い?
そうやって対話を重ねてゆくと、人間は想像する生き物、というのが一つの結論のようで。ググっても石黒先生のツイートがヒットする。
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)とかいうのもあるそうで:浮かび上がる脳の陰の活動 | 日経サイエンス
でもそうやって工学的な発想で「生命とは何か」という問いに迫ってゆくと、
生命の複雑さというのは、有限の時間のなかで見えてくる、開かれた状態空間のなかに生まれる流れの澱のようなものであり…
ということになるそうだ(別な個所では「自動化された自己維持システム」とも)。僕には、wikipedia:福岡伸一が(生物学から迫ってたどり着いた?)「動的平衡」という言葉の方がピンと来るなぁ(突き詰めると同じことか、という気もするが)。あと生命の3つの要素は、
- 自己維持
- 自己複製
- 自己修復
だそうで。でも結局は化学反応のかたまり、とか言ってる辺りは、神をも恐れぬ、とでも言おうか…天罰下っても知〜らないっと。
wikipedia:意識の統合情報理論なんてーのもあるそうだ。って、意識はいつ生まれるのか - たーくんの狂人日記に出てきたらしい。記憶薄いorz
複雑系のメッセージは「分かること=作ること」で、ジグゾーパズルみたいなものだそうだ。
こんな絵もあるそうだ。:マルセル・デュシャン、大ガラス
こんな話もあるが:wikipedia:収穫加速の法則、これに対して人間の予測は「線形」にとどまるんだそうだ。確かにそうか。
wikipedia:アラン・チューリング*3の名を冠した語にはwikipedia:チューリングマシン、wikipedia:チューリング・パターン、wikipedia:チューリング・テストとあるけど、こんなのもあるんだって。:wikipedia:停止性問題
で最後には、
時間を消去することが記憶であり、その記憶の維持が意識なのであれば、その時、機械は意識性を帯びるのかもしれない