- 作者: デイビッド・モントゴメリー,アン・ビクレー,片岡夏実
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2016/11/12
- メディア: 単行本
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現題は"The Hidden Half of Nature"(自然の隠された半分)だそうで、邦題の「内臓」は腸内細菌叢のことだから、脳はバカ、腸はかしこいを思い出した。
土壌は(中略)生命を何と死と融合して、より多くの生命を生み出す。
しかし、「コンポストティー」とかいうカタカナ英語は、もう日本語に認定されたんでしょうかorzベランダガーデンにも使いやすい。オーガニック肥料の作り方 | MYLOHAS
wikipedia:極限環境微生物は「古代の古細菌の子孫」なんだそうだ。
google:地球生物学という学問もあるんだとか。
こんな分類も発見されたんだけどwikipedia:ロキアーキオータ、この「ロキの丘」の「ロキ」は、北欧神話のwikipedia:ロキのことなんだとか。
生物屋*1にとって原核生物と真核生物の違いは常識*2らしいんだが、オラもよく知らないなぁorz だって生物の基本的な知識は中学校で終わりなんだもんorz
文化は、それが商店主であれ科学者であれ人がどのような疑問を抱き、見たものをどのように解釈するかを決定する
こんな話もあるんだとか。wikipedia:シンビオジェネシス wikipedia:パスチャライゼーション
今や、人体内の窒素の約半分はwikipedia:ハーバー・ボッシュ法に由来する窒素なんだそうだ(つまりは化学肥料*3に由来する、と)。
ミミズは庭園の無償の下働きで、農業における炭鉱のwikipedia:カナリアだそうだ。でもググったらいろんな意見がorz(全部読む根性ないので、リンク張るの止めたorz)
陰陽で言えば地下の土壌の生命は陰であり、対して地上の生命は陽だ。
要するに植物と土壌生物の相互作用は、以前に想像されていた以上に複雑(中略)この植物と土壌生物のつながりへの理解が深まるのは、ニュートン力学から量子力学への思考の進化に似ている
もっともらしいメカニズムを欠いた突飛な考えは、科学界ではあまり勢いを得ることはない。
(wikipedia:大陸移動説の話)
こんなのもあるんだそうで:糞便移植(FMT) | 藤田医科大学病院
胃・小腸・大腸はwikipedia:消化器とまとめられてしまうが、著者によれば
- 胃は溶解器
- 小腸は吸収器
- 大腸は変換器*4
と呼んだ方がいいかもしれない、とのこと。
最後の方にあったまとめの忠告は、
敵を飢えさせ味方に食べさせよ。敵を抑えてくれる味方を滅ぼすな。
確かに昨今は何でも滅菌、殺菌が流行りだけど、菌には善玉菌と悪玉菌があるもんね。何でもかんでも殺菌、というのはどうなんだろう、と僕は日頃から思っている*5。
という訳で、最後はwikipedia:Unus pro omnibus, omnes pro unoというラテン語で締められていました。
さて、次なる本は、スゴ本で出てきている他の本も気になるけど、商品検索で出てきた関連本?あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた*6も気になるなぁ。ま、どっちにしろ今日は図書館空いてないし、明日以降の気分次第。
*1:せいぶつや、でも、なまものや、でもお好きな読み方をどうぞ。
*2:http://home.hiroshima-u.ac.jp/fishlab/Dhaku/ciliate/nucleaer/nuclear.htm
*3:言わばwikipedia:ステロイド剤で、一時しのぎであり、症状には対処するが原因には対処できない、とアルバート・ハワード(英語版wikipedia)は信じていたそうだ。
*4:さらには最後の方では、植物にとっての根に働きが似ている、とひらめいてた。
*5:とか言うと、「お前の部屋のようなクソミソ一緒は話が別だ」とかいう天の声が聞こえてきそうだがorz
*6:図書館で見かけた記憶があるから既読?と思ったが、未読らしい。→やっぱり読みかけてました。クロシマさんコメントありがとう。