た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

自殺の歴史社会学

まぁ当然ななめ読みですがorz

自殺の歴史社会学: 「意志」のゆくえ

自殺の歴史社会学: 「意志」のゆくえ

こちらも参照:wikipedia:日本の自殺
本書の目標(の一つ)は、

自殺が悲痛であることは認めながらも、それを嘆く前に立ち止まり、むしろこの悲痛さの自明性をときほぐすこと、それは自殺を単に個人の不幸な出来事にとどめたくはないためである。

とのこと。
1895年の統計では、自殺の原因は、半分近くが「精神錯乱」とされていたそうだ。

意味のない死は多いが、意味のない自殺はない。〜エドウィン・S・シュナイドマン

最近wikipedia:電通の社員が自殺して世間をにぎわわせたけど、電通の社員の自殺は1991年にもあったそうで(wikipedia:電通事件)。キチガイは近づかんとこ。
wikipedia:過労自殺は、本書では

仕事による過労・ストレスが原因となって自殺に至ること

*1との定義が紹介されてた。働による剰疲で、(過労死が注目された)1980年代以前は単に「急性死」とされてたそうだ。
田辺公二氏によれば、wikipedia:民事訴訟には人格訴訟と商業訴訟があるそうで。
未成年であっても、小学校高学年〜中学生以上は法律上の意思*2責任能力をもつものと見なされているそうだ。
こんなのもあるとか。:wikipedia:ウェルテル効果
でも、過労→精神障害→自殺という見方は市民権を得ているが、いじめ→(精神障害)→自殺という見方はまだ市民権を得ていない、そこのところがいじめ自殺と過労自殺の大きな違いだそうだ。
自殺の統計も2種類あるそうで。

  1. 厚労省発表の自殺死亡統計の概況 人口動態統計特殊報告
  2. 警察庁発表の「自殺の状況」

wikipedia:ミシェル・フーコー流にいえば

身体を掌握しようとする権力と空間を掌握しようとする権力という異なる二つの統治原理が、人間の特殊な死=「自殺」で相対していることの現れ

だそうだ。
[読書]焼かれる前に語れ - たーくんの狂人日記[読書]ゴーゴーAi - たーくんの狂人日記の話もしてた。
○○基本法のこんな話もチラッと。:参議院法制局
ま、そんな感じでした。さて、急いで借り換えに行ってくる!→やっぱり書き忘れorz後期近代論(wikipedia:社会学参照)なんて話も(詳細不明orz)。ついでにニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト読んできたら、アメリカでは銃による死者は年間約3万人だけど、そのうち約2万人は自殺なんだって。

あと、見かけた本:

*1:過労自殺 (岩波新書)からの孫引きですがorz

*2:法律上の用語は「意志」ではなく「意思」なんだと。