た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

移植と家族

移植と家族――生体肝移植ドナーのその後

移植と家族――生体肝移植ドナーのその後

出版社の記事:移植と家族 - 岩波書店
市の中央図書館の新着本に残ってたので、手を出してみた。著者*1の博士論文が元らしい。なのでななめ読みorz
表紙をちゃんと見たら書いてあるけど、移植と言っても生体肝移植で(この辺?:1.生体肝移植ドナー(肝臓を提供する人)の条件(どのような人がドナーになれるのか) - 生体肝移植の詳細 - 肝移植の手引き - 肝移植について - 患者様へ | 熊本大学医学部附属病院 移植医療センター)、

非可逆的な脳障害…は禁忌

らしいので、オラは対象外ですよ、ということか。もっとも、医学の進歩に伴いマージナルドナーとはなんていう概念もあるそうだから(本書では説明なしorz)、この先どうなるか、はわからんけど。

私が移植医療現場で経験してきたことは「愛」でひとくくりにしてドナーを引き受けるほど単純な話ではなく、事態はもっと複雑で錯綜していた。

最後の方では、医学的条件、wikipedia:ジェンダー規範、家族規範が複合して作用する事例が最も多かった、とのこと。
wikipedia:桜井厚によると、「経験」と「体験」は違うそうだ。ま、そうかも(確かに「臨死体験」とは言うけど「臨死経験」とは言わないね。*2)、と思いググると、こんな記事:「経験」と「体験」 - 違いがわかる事典
臨床現場では話せなくても、数〜十年後ぐらいに話せることもあるそうだ。だから、何でもその場で解決する、というのもどうなの?とは思うんだよね。
で、最後の方で何回か出てきて(素人の)オラが「感動した!」のは、

医療の目的は患者の幸福である

という言でした。
でも、調べたら家の近くの図書館にもあるやorz

*1:20年間wikipedia:ナースをして、その後学究の途に入ったんだとか。

*2:Google 先生も「もしかして: 臨死体験」と聞いてくる。