た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

酒の科学

酒の科学―酵母の進化から二日酔いまで

酒の科学―酵母の進化から二日酔いまで

副題には「二日酔いまで」なんて書いてあるけど、実のところwikipedia:二日酔いの研究は、まだそれほど進展してないようで。二日酔い対策のために科学者が結集した結果、わかったこと|WIRED.jp

この点についても科学は非常に遅れていて、他のことはあまりわかっていない。

化学者と生物学者というものは、いつだって話が合わない(しかし長年の恩讐を超えて両者が協力することにより、のちにwikipedia:生化学が生まれたそうだ)。

物理はどうした?!と思ったら、そのすぐ後に

物理学者?ここでは入れないでおこう。

とありましたorz
除外されて悲しいから、揚げ足取りをしてやろう(もっとも、これは著者ではなく翻訳の問題だが)。

これはちょっとしたスキャンルになった

「ダ」が抜けてるねorz1、2、3、ダ〜
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/c5/d33a7f789239fdc1eafc77908abd1c47.jpg

蒸留酒は味が安定しているものと見なされる。

wikipedia:テロワールって何じゃ?とカチンときてググったけど、あとでちゃんと説明があったし、本書には索引もありましたorz 教訓:ググるのも、目次を見てからにしよう。

ブランドを成功させる唯一の方法は、一貫性を保つことです。

ロマンはない、そうだ。

還元主義は、科学の原動力

でも、(究極的には)google:世界は分けてもわからないんだけど。
wikipedia:共沸限界というものがあって、本書では(Wikipediaより細かい)95.57 % という数字が紹介されていた。
ふーん、wikipedia:バイオマスエタノールって、

その製造工程は蒸留酒生産と重なる。(【科学用語の基礎知識】 - バイオエタノール(Bioethanol) | マイナビニュース

んだそうだ。
右の記事は日本のウィスキーの話だが:日本産ウイスキー、世界各地で品薄すぎて本場・英国人もキレ気味 - まぐまぐニュース!、世界的に熟成されたウィスキー*1は希少品のようだ。

増加し続ける取引の需要、適切な運転資金の欠如、短期のリターンへの傾倒、公正を欠く過当競合、そのほかビジネスに及ぼす影響が、生産者たちに可能な限り短時間で製品を市場へ出すように強いる

それがビジネスの宿命?そして真に美味なものは失われる、と。確か、昔のトウモロコシもそうだ。昔のトウモロコシが食べたい -夏休みの思いでは大釜でゆでたトウモロコ- その他(教育・科学・学問) | 教えて!goo
wikipedia:味覚は、基本となる5つの味に「こく味」を加える学者もいるんだとか。コクとは?~コク味物質「グルタチオン」と「グルタミルバリルグリシン」~ | 味覚ステーション
最後は、wikipedia:クラークの三法則(の3番)になぞらえて、

魔法とは実際のところ高度なテクノロジーにすぎない。科学とは僕らが魔法をかけるための手段なのだ。

と結んでいました。
という訳で、日曜日の読書でした。

*1:大雑把に言うとビールを蒸留したもの:サントリー なるほどコール 赤坂5丁目分室