- 作者: キャロル・グラハム,多田洋介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/02/26
- メディア: 単行本
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冒頭で述べられていたことによると、
長いあいだ、心理学者の領域であった幸福の研究は、経済学における新進気鋭の分野となっています
とのこと。そもそも人は幸福を追求するものだ、と考えれば、wikipedia:行動経済学なんかも関係してくるようだ。
しばらく前に、wikipedia:ブータンの国王夫妻が来日した際に注目されたwikipedia:国民総幸福量(GNH)なんかも、本書の立場としては、単一の指標に合意することは現実的ではないだろう、とのこと。
あと、こんな研究もあるそうだ。:たばこ中毒のメカニズム(PDF)
wikipedia:マサチューセッツ工科大学のグルーバー博士らは、米国とカナダのたばこ売上税の増税がその後の喫煙者の幸福度を高めたことを統計的に明らかにした。
ちょっと直観には反するけど、彼らも内心では止めたがっていた、ということか。でもタバコは無理に止めると肺がんになりますから、ご注意を(父がそうでした。今は(ググっても)見当たらなくなってしまったんだけどタバコに(発がん性と同時に)抗がん効果があるらしい、とかいう記事も見かけた記憶がある)。
本書の随所で述べられていたのは、
人間は、繁栄と苦悩の両方に適応できる
ということでした。
失業が幸福にとって悪いものである一方で、失業者は周りに失業が多ければより不幸ではない…(中略)…肥満者は幸せではないが、周りに肥満者が多ければ不幸感は減ります。
そういう意味では、失業と肥満は似ているそうだ(どちらも好ましいものではないが、周りの人たちの影響を受けやすい)。あとこんな話も。:弱い紐帯の強さ(よわいちゅうたいのつよさ) - ITmedia エンタープライズ
ま、そんなところかな?(もっと書くべきことがあるような気もするんだが、やっぱオラは夜は頭が回りませんorz秋〜冬は夜が長いから。)