- 作者: ブルーノ S.フライ,アロイス・スタッツァー,沢崎冬日,佐和隆光
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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経済学の目的は、人々を「幸せ」にすること、あるいは人々の苦悩を最小限に食い止めること、に尽きるはずである。実際wikipedia:アルフレッド・マーシャルは、1885年にケンブリッジ大学の初代経済学教授に就いた際の就任演説のなかで「社会的苦悩を克服するために、自らの最善の能力を進んで捧げようとする冷静な頭脳と暖かい心情を持つ人々の数を、一人でも多くすることが、私の念願である」と語った(監訳者まえがきより)
とのことです。
で、
直接民主制による政治への「参加」の程度が、住民の幸福レベルの決め手ではないかというのが、著者たちの仮説
だそうだ。ってゆーのは、これの話?スイスの直接民主制 経済に良い影響を与えるか? - SWI swissinfo.ch
そして、主観的な幸福を構成する4つの要素は、
- 適応 (adaption)
- 願望 (aspiration)
- 社会的比較 (social comparison)
- coping(能動的適応)
だとさ。うーん、わからん!というわけで一応最後まで読んだけど、ななめ読み…
でも本書で何度か言及されていたのは、wikipedia:インフレーションは、それが予測されていたものであっても幸福度を下げるんだそうだ。ってことは、現在の政策は…
あ、でも、高齢者はそもそも期待・野心が低いから、周りが思うほど不幸とは感じてないんだそうだ。ってことは、オラの最近のモットー「人生、あきらめが肝心!」も、やっぱり方向性は合ってるな。
あと、本書では自由を
- 政治的自由
- 経済的自由
- 個人的自由
に分けて考えていた。
wikipedia:en:Yew-Kwang Ng という人からの孫引きだが、
ほとんどの人にとって幸福とは、唯一とまでは言わないまでも人生の大きな究極目標である。
幸福は、個々の人間の領域にのみ存在するのではない。むしろ、基本的な政体のありかたや個々の制度が、人々の幸福度に非常に重要な影響を与えるのである。
ほとんどのクーデターはもちろん、革命でさえも、政権と対立する党派や政党、軍部によって企てられている。(中略)人々の不満は、政権奪取の口実にされるだけの場合が多い。
ところで
経済学は、結果志向の学問である
とのこと。うーん、友人の経済学部のK君とかF君の姿を思い浮かべると…ま、「志向」ですからな。どこを目指そうと、本人の自由だ〜
そえば昔読んだのは、[読書]幸福の計算式 - たーくんの狂人日記 「幸福の経済学」だったか、と思ってググったら、こんなPDFがあった。『幸福の経済学』