た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

「日本スゴイ」のディストピア

「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜

「日本スゴイ」のディストピア: 戦時下自画自賛の系譜

戦前にも「日本スゴイ」本ブームがあったそうで。
前回*1はあとがきからの引用だったので、今回ははじめに、から引用。

昨今の「日本スゴイ」本ブームが何かの前触れでなければいいのだが、残念ながらそうした楽観的な期待はいまのところもてそうにない。

最近?頭が気になるオラは、次の文に反応orz

それ(西洋人の毛深さ)を見ると、われわれはいささか得意になって、「まだ西洋人は、毛の抜け方が足らぬぞ。それはとりもなほ*2さず動物に近いのだ!」といつて日本人の体を見せてやりたくなるのである。

ま、頭髪と体毛の違いはありますが。
最敬礼(wikipedia:敬礼)は天皇・皇族に対してだけするものらしいね。
戦中は、学校の掃除ですら戦争遂行に結び付けられたりしてたそうだ。
共栄圏発展案内書 - 国立国会図書館デジタルコレクションによると、wikipedia:大東亜共栄圏にはオーストラリアも含まれていたんだとか。
最後の文句が気に入ったので、デジタル書き抜き。

日本スゴイ」言説の究極形態は、「ブラック国家」とでも呼べるような奇怪な国家体制を作り上げたイデオロギーだったのだ。

版元の記事:「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 | 青弓社
内容的には、この記事とも共通点が多いかな?氾濫する「日本、スゴーイ」ブームに感じる違和感
そえば著者のブログは hatena だった。虚構の皇国

あと、図書館で読みかけた本:

*1:正直に書いておくと、今日追記しましたorz

*2:現代仮名遣いでは「お」?