- 作者: 上岡直見
- 出版社/メーカー: 緑風出版
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
要するに、リニア建設に大金注ぎ込む前に、日常使う路線の混雑と、過疎路線の廃止をどうにかして下さい、ということですね。
高齢者や障害者の鉄道の利用に関しては、席を譲るの譲らないのという議論以前に、混雑そのものが大きな抵抗となっている。
実際オラ*1は、街中の作業所(地下鉄乗車約 30 分)に通所してみた時期もあったんだけど、続きませんでしたorz
だいたい鉄道がここまで混むようになってしまったのは、政策の面もあるらしいんだよね。交通インフラへの累積投資額は、鉄道 8 %に対して道路 92 %だそうだから。
だいたい「混雑時は…」という放送があるけど、そもそも混雑していない時間帯って早朝とかに限られるよね(過疎地は除く?)。乗客同士のトラブルや痴漢なんかも、
混雑の解消こそが本質的問題
だろう、と。また、鉄道の混雑に嫌気がさして自動車通勤を選択する人も多い(だろう)から、
短期的な指標で最低限のサービスに切り下げてゆく姿勢は(経営)本質を誤るものである
とも。
ローカル線の減便・廃止の時に用いられる「実態に合わせて…」というフレーズも、筆者には旧日本軍が「撤退」を「wikipedia:転進」と言い換えた姿に重なる、とか。
こんなのもあるんだね。女性専用車両に反対する会
あと、そえばこんな話もあったか。:http://www.asahi.com/articles/DA3S12561373.html何の記事だっけorzだから新聞記事は消えるんだから、タイトルぐらい書いておかんとorz
いずれにしろ、日本の鉄道が世界一なのではなくて、利用者の忍耐と労力が世界一、という件*2には大いにうなずかされた。
ま、そんなとこで。
あ、そうだ。図書館員のおすすめ本にも。北星学園大学図書館