た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

言語天文台からみた世界の情報格差

言語天文台からみた世界の情報格差

言語天文台からみた世界の情報格差

言語天文台って何かな?と思い手を出したのですが、(Web*1 を通じた)「言語活動の観測所」だそうだ。十年間の活動の振り返りだそうだ。
ある単語がほかの言語でどう訳されているか、を調べる時、よくあるのは聖書を見てみることだけど(何てったって、二千以上の言語に訳されているそうですから。聖書の頒布・翻訳状況 | 日本聖書協会ホームページ)、宗教的中立性が問題になりそうな時は、wikipedia:世界人権宣言を使うんだそうだ。Wikipedia によると 300 以上の、言語に訳されているそうで。
後ろの方では、wikipedia:グラフ理論とかの話も出てきて、狂人としてはもうついてけなかったがorz
でも最後にあった、

新知識を自分たち(専門家)が理解するだけでは不十分であり、国民全体に広げるためには日本語で新知識を表現することが必須である

という明治期の先人の考えには、カタカナ英語嫌いの狂人としては大きく首を縦に振ったのでありました。

*1:ググッタところ、Web は中国では電網と訳されることが多いようだが、本書で万維罔と訳していた。これは発音が WAN WEI WANG で WWW になるから都合がいいんだとか。