- 作者: トレヴァー・ノートン,赤根洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
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はてなで見つかったのはこちら:2013-02-12
その他、巻末の解説*1はこちら:素晴らしき人体実験野郎たちに乾杯! 『世にも奇妙な人体実験の歴史』 - HONZ
著者はこのように述べています。
これは、利他精神と虚栄心、勇気と好奇心*2の奇妙な物語である。
とりあえずそんなとこ。→帰宅後追記。
wikipedia:ヴォルテールさんはこんなことを言ってるそうだ。
医術の本質は、自然が治癒をもたらす*3まで(あるいは、患者が死亡するまで)患者を楽しませることにある。
ググるとこうなる。:名言ナビ - 医術は患者を慰めることにあり、自然は病気を治す。
英語には、こんなことわざもあるんだってね。wikipedia:好奇心は猫を殺す
(原)著者は、ある研究室のドアに、こんな看板がかかってるのを見たことがあるんだって。
注意。変人が入ってる場合があります。
オラも、部屋の扉に、「注意:狂人が入っている場合があります。」とか書いておこうかしらん?
キュリー夫人が使っていたノートは、今でも放射能を帯びてるんだってさ。
心臓にカテーテルを初めて通したwikipedia:ヴェルナー・フォルスマンさんは犬で動物実験をするのに、病院に犬を飼っておく施設がなかったので、犬をタクシーに乗せて運んだんだそうだ。犬嫌いのA君が聞いたら何と言うでしょう?
あ、そうそう。炭鉱にwikipedia:カナリアが持ち込まれるのも、Wikipedia に書いてあるような理由のほか、一般に小鳥は代謝速度が早いから、という理由もあるそうだ。
また、近年医療の世界ではwikipedia:インフォームド・コンセントがさかんに強調されるけど、wikipedia:バリー・マーシャルさんは
wikipedia:ヘリコバクター・ピロリを飲み込む自己実験を行なった理由を、
同意できるほど充分に説明を受けている人間は、私しかいなかったから
と説明しているそうだ。この言い回しは他の場面でも使えそうだね。
というわけで、大変読み応えはありました。
また、明日は祝日なので、今日のうちに今週分の新着本が並んでいました。
*1:あ、でもよく見たら、図がなかったり、本の解説と同一ではないや。
*2:科学者は(一般に)特に好奇心が強い生き物、だそうだ。これには大いに同意できる。逆に好奇心の弱い研究者は、科学者ではなく技術者なんだと思うな。もっともこんな話:科学者vs官僚 「科学・技術」と「科学技術」違い巡り論争|ライフコラム|NIKKEI STYLEもあって、両者の区別は必ずしも明確ではないが。
*3:確かwikipedia:ブラック・ジャック(の口を借りてwikipedia:手塚治虫)も似たようなことを言ってる。