- 作者: イーヴァルエクランド,Ivar Ekeland,南條郁子
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
「はじめに」では、「この本は6章からなっている。(ので、)どの章から読むかサイコロを持って…」なんて書いてあったけど。図書館派としては、初めから順に読まざるを得ないorz
書名にある「偶然」については初めの方で、
サイコロをふる人が不器用だったり、練習不足だったり、無造作だったりするために、思い通りの結果が出ないことを偶然と呼んでいるにすぎない。つまり、偶然は人の眼に宿っているのである。
と述べていた。また別な個所では、「偶然は相対的なもの」とも。
あ、そうそう。僕は昔友人へのメールで、「長期予報が当たらないのは、気象学に割り振られる資源(資金、人的…)が少ないからなんじゃないか。」とか書いたことがあったんだけど、そうではなくて、気象というのはwikipedia:複雑系だから、wikipedia:バタフライ効果などのために長期的な予報というのは本質的に困難なものらしい。
カード(トランプ)のシャッフルは最低7回はしないとダメなことが証明されているそうだ。(用語集|ブラックジャックの専門用語完全マニュアルの「シャッフル」の項。)ということは、あまりシャッフルしない人というのはインチキしてる(か、無知の)可能性が高いですな。
(確率の)独立性を云々することは便宜的な近似、近視眼的な見方にすぎないのだ。
昨今のニュースを見ていると、「独立性」という言葉を、「責任」という言葉に置き換えても、同じことが言えるように感じる。
最近は、株価の変動もブラウン運動に関係づけられたりしてるんだって(wikipedia:ランダム・ウォーク理論)。やっぱりバクチなのかな?もっとも本書で語られていたところによると、
人生はリスクを受け入れることで成り立っている。
そうだが。
また、wikipedia:エイブラハム・リンカーンさんは「全ての人をいつまでもだまし続けることは出来ない。」と述べているそうだ。(参考)
この辺にも書評。
んなとこで。
あと、これは借りてきただけ*1orz
*1:エネルギーの無駄遣いですなorz