た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

ヤバい予測学

ヤバい予測学 ― 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている

ヤバい予測学 ― 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている

世の中には「予測分析」という学問(と呼ぶべきか商売と呼ぶべきか 参考)があるそうで、そのお話ですかね。コンピューターの発達で可能になった、という側面もあるようだ。

悪意のある応用を避けるためには、予測分析に何ができるのかを理解しなければならない。

ということで、予測分析*1について語っているわけですな。
でも、機械に予測ができるんなら、そもそもwikipedia:世界金融危機 (2007年-)なんて起こらなかったんじゃないか、と思う。一応本書では、ミクロな危機は予測分析できるが、マクロな危機は話が別(予測が極めて難しい)、と逃げてたが*2。てな訳で素人としては、その根本的なところに疑問が残った。
そえば、こんな話もチラッと出てきた。:バラク・オバマ版『マネーボール』 大統領選勝利の鍵はビッグデータの徹底活用 - ZDNet Japan
「おわりに」では、予測分析が描く2020年1月2日のバラ色の未来を予想していたが、じゃぁ実際どれほど当たっていたか、覚えていたら6年後検証してみよーっと。こういうことができるのが、家の近くに図書館がある利点だし。
あと、訳者あとがきから書き抜き:

同じデータから、まったく違う考察や予測を導き出すこともできる。肝心なのは、データや予測分析そのものではなく、それを使って何をするかだ。

そうだ。

この後、図書館背取りが続く予定。→たまには予定を守ってみるか。

*1:機械学習(最近ではwikipedia:データマイニングとも。)だから GoogleAmazon には機械学習に基づく予測モデルに依存したビジネスモデルがある、んだと。

*2:量子力学に例えて、ミクロとマクロは違う、なんて強弁していたところもあったように記憶するが、量子力学ではミクロな物理量の平均はマクロな物理量に一致するから、同一視はできない。