た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

トラウマティック・ブレイン

トラウマティック・ブレイン―高次脳機能障害と生きる奇跡の医師の物語

トラウマティック・ブレイン―高次脳機能障害と生きる奇跡の医師の物語

出版されたころ図書館で発見、市内の大型書店で購入、チラチラとは読みつつ積ん読解消期間を解消、という積ん読解消の鏡のような読書でした。こういうのが続けば良いんだけど…?
著者の橘とも子さんは、高校時代に交通事故に遭い、一命をとりとめ、それでも夢だった医師になり、その後公衆衛生の研究者として活躍されているそうです。ググってみたら「上席主任研究官」と出た(google:橘とも子)。あと、本書巻末には(おそらく本人の人生を記した)英語の論文もあった(オラの英語力ではせいぜい題名とabstractを眺めて挫折…だいたい、字が小さくて読めんのだ。まぁ虫眼鏡は持ち歩いてるけど)。
そんなわけで、どちらかというと(医師・リハビリ担当者などの)専門家に向けたメッセージが多く、一般の人には少し敷居が高いかもしれない、というまた後ろ向きな読後感。
ただやっぱり、周囲の人(その筆頭にあがるのは、親や夫などの家族)のサポートは不可欠のようだ。という訳で、そういうサポートがもうほぼ期待できないオラはやっぱり負け犬のまま…ま、わかってたけどさ。

あ、書き忘れを思い出した。とも子さんは右側のwikipedia:半側空間無視があるそうなんだけど、wikipediaにも書いてあるように一般的にはこれは左空間の失認が多いんだよね。だからとも子さんの場合は右眼の視力がほとんどないのが原因だと思われる(と、書いてもあった気はするが)。同様のことは僕にもあって、僕の場合は何かの物の下、あるいは自分の下にあるものに気づかないこと*1が多い。(自分で考えるに)これは、左右の視力に差があるために立体視が不得意なのが一因ではないかな、と思ってる。
こういう障害は治る類のものではなくて、結局は本人が注意意して不利益を被らないようにするしかないようだ。

*1:昔はこれで自転車で縁石にぶつかって転び、歯を折った。最近も、さすがに歯を折ることはなくなったけどつまづくことは多い。