た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

1,2,3(いち、に、さん): 一番基本の数学の話

1,2,3(いち、に、さん):一番基本の数学の話

1,2,3(いち、に、さん):一番基本の数学の話

まぁ数学のエッセイ集なんですが、「2乗すれば 25 という結果が得られる数が存在する」と言うより

∃x (x^2 = 25)
と書く方がすっきりと洗練されて引き締まり、正確で簡潔です。

とか言われて、くじけたorz まぁ、そりゃそうなんだけど… 普通は、「2乗すれば 25 という結果が得られる数が存在する」と言う必要のある場面がないんだと思うな。
だいたい、目次を見たらわかるけど、美しさを追求するはずの数学者にしては章のタイトルが美しくないんだよね。よく見たら、amazon でも入力しきれずに1,2,3章のタイトルしか入ってないじゃない(本当は 25 章まである)。せめて、「自然数、あるいは…」とかやってくれたら良かったのに。やっぱり、数学者の美的感覚は理解不能だ。
あ、でも本文中に何度も出てくる(原題にも使われている)"Absolutely Elementary Mathematics" を「算数」と超訳して AEM とルビをふっていたのは、良いアイディアだと思う。

そえば、にちょっと触れたwikipedia:0自然数だ、という立場は、wikipedia:ペアノの公理という奴らしい。
あと、返す前にもうちょっと読んでたら、こんな文も目に入ってきた。

算数の体系は、部分ごとに細かく分けることなどできず、全体として存在するのです。