- 作者: 柘植あづみ
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/09/11
- メディア: 単行本
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副題に見られるように、不妊治療や再生医療が私たちの社会や文化に何をもたらし、何を変化させてきたのかについて扱っているのですが、これまた難しくて(例えば、こんなこと言ってるんです。
ささやかな欲望をかなえることを認め、かなえてあげるための
乱視卵子提供を称揚する社会・文化に存在する陥穿に注意すべきである。
いや、そりゃそうだろうけど、もうチトやさしくならんもんか、と思う。まぁ、そんなこと思う人は読まなきゃ良いんだが。)、久しぶりにこういう気分になりましたorz
個人的には、無理なもんは無理なんだから、ささやかな欲望は潔くあきらめ、別な幸せを見つける努力に切り替える方が良いんじゃないかな、とも思うが、まぁそういう(どちらかと言えば)後ろ向きな姿勢を他人に強要することは出来ないし、「勉強しましょう」としか言えないかな、とも思う。
またまたデジタル書き抜き。
あきらめるためには、自分が決断するしかない。
自分で決めたことに自信が持てるだけの自己尊重感が必要である。つまり、wikipedia:エンパワーメントが必要である。
そえば、ここ:バイオ化する社会 - たーくんの狂人日記でちょっと触れた「再生」という言葉には希望が含まれているそうだ。
*1:「私たちがどんな社会を目指すのか、が問題」なんて何度も言ってるし。