た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

悪いヤツを弁護する

悪いヤツを弁護する (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

悪いヤツを弁護する (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国の刑事司法の話ですかね。なので、日本の場合はどうなるんだろう?という疑問もあるが。また、「タクシー乗り場原則」とか、「フランクフルトの中級ビジネスホテル程度の小粋さ」とか、意味がようわからん表現もあった(訳注がついてるものも多少はあったが)。
本書を貫いている問いかけは、

罪なき者を無罪放免することと、罪を犯した者を有罪にすることのどちらがより重要だろうか?*1

というものですかね。刑事司法に関わる方々は、読んでおいて損はないでしょう(って、今は裁判員裁判もあるから、原理的にはほとんどの国民にその可能性はあるんだが)。
ちゃんとした紹介記事は、この辺とかかな?図書館では、確か道新に紹介されてた、とあった。->これ
典型的な弁護士はよく但し書きをつけたがるそうなんだけど、その割には本書に注はなかった。おそらく翻訳の際にバッサリ削られたんだろうなぁ。

*1:そらどちらも重要だが、当然そういう回答はなしで。