た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

冥王星を殺したのは私です

冥王星を殺したのは私です

冥王星を殺したのは私です

図書館を歩いていて目にとまり、借りて読んでみました。入荷したときは、見逃したようだ。
自称「冥王星を殺した男」、訳者あとがきによれば、

「殺した…」と言うより「冥王星と刺し違えた男」*1

による、その内幕*2を描いた書です。冥王星が惑星から外れたのは、惑星の定義が、というより、惑星の概念の問題だそうだ*3。定義というのは、それを言葉で具体的に書き表したものに過ぎないそうで。その内幕を、著者自身のライフイベント*4(結婚とか、娘の誕生とか)を交えて軽妙に描き出しています。なのでまぁ(内気な日本人としては)、「ご馳走様。」と言って目を覆いたくなる*5部分もあるが。
本書を読んでると[読書]かくして冥王星は降格された - たーくんの狂人日記も読み直してみたくはなるんだが、そういうことを気軽にできないのが、図書館派のチトツラいところ。でも本書の方が、のハヤカワの奴より冥王星が降格した理由がよくわかり読み応えがある、と思う。

*1:冥王星を殺すために、第十惑星発見という自らの大発見も道連れにしたそうだ。「殺す」とは穏やかではないが、まぁ原著でも"kill"という単語を使ってるので。

*2:訳者あとがきでは、「インサイドストーリー」なんちゅーカタカナ英語使ってるけど、オラは狂人だからあえて内幕、と言う。

*3:そもそも、地球型惑星(水星、金星、地球、火星)と巨大惑星(木星土星天王星海王星)は本質的には別物だそうだ。

*4:カタカナ英語が嫌いなオラだけど、つい使ってしまうこともあるorzなにか適切な日本語を思いついたら、訂正する。

*5:9/24追記 ン?目を覆ったら読めないなぁ。