- 作者: ジェイ・バーレサン,ペニー・ルクーター,小林力
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/11/24
- メディア: 単行本
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本書は、
化学の歴史ではなく、歴史における化学
を描いているそうで、訳者あとがきでは、「一冊で世界史と化学が楽しめる本*1」などと紹介されてましたが、そんな風に、化学物質と人間の歴史のかかわりを描いています。
化学の構造式(ベンゼン環の亀の子とか)も出てくるので、そういうのを見たら鳥肌が立つ人にはツラいだろうが、それは読み飛ばせば良い(オラも、鳥肌は立たないけど見ても意味がほとんどわからないのは一緒)。
本書の筋と直接は関係ないけど、wikipedia:アルフレッド・ノーベルは、
真に恐ろしい兵器こそ抑止力として働き、世界に平和をもたらす
と信じていたそうだ。実際、wikipedia:大量破壊兵器の登場によって今はそんな状態だ、とも言える。抑止力に頼らないと抑制できないなんて、子どもみたいだ。結局、人間の本性はいくつになっても成長しないもんなんでしょーか?
HONZ の紹介記事は↓。
イノベーションの下の力持ち 『スパイス、爆薬、医薬品 ‐世界史を変えた17の化学物質』 - HONZ
*1:として受験生にもお勧め、なんて書いてたけど、そもそも楽しんでる余裕のある受験生はいるのか?!