京都に原爆を投下せよ

京都に原爆を投下せよ―ウォーナー伝説の真実

またまた前世紀の本ですなぁ。市の図書室で見かけて、借りてきて（一日で）読んだ。
戦時下、京都や奈良が空襲の被害から免れたのはアメリカが文化財を守ろうとしたからだ、という伝説は真実ではなく、

日本人の反米感情を瞬時にして払拭して親米的に改造する一作戦であって、すでに戦時下の日本で形成されていた文化財保護説という"受け皿"に共鳴して、たちまちのうちに伝説となって全国に流布していった

ものなんだそうだ。wikipedia:パンプキン爆弾も、実は（長崎型）原爆のリハーサルに使われたものだそうで、広島・長崎・（表題にある）京都の他、鎌倉、新潟*1、札幌も候補に挙がってはいたそうだ。オソロシか。
映画も、（現在は）ハリウッドのアメリカ映画が日本はもとより世界中を席巻しているけど、これもまぁアメリカの陰謀だと言えなくもないみたい。
ちなみに、装丁はこんな↓感じ。

*1:新潟は結構優先順位が上の方だった。