- 作者: 秋元健治
- 出版社/メーカー: 現代書館
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本
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アメリカさんはwikipedia:軍産複合体に牛耳られている(らしい)けど、日本は言わば原子力推進複合体に牛耳られているそうだ。オソロシヤ、オソロシヤ。
ま、オラも昔いた研究室は、そういうところのおこぼれにあずかっていた、と言えなくもないから、あまりエラそーなことは言えないんですけど。
交通事故で死にかけた僕が思ったのは(こちらの方もちょっと触れてる。)、原子力産業とクルマ社会は、ある種似ているところがあるな、ということです。どういうところが似ているか、と言うと、どちらも人類の叡知を集めて作られたすばらしい技術ではあるけれど、その偉大さゆえに使っている人の力を過信させ、彼らを傲慢にしてしまう、という点で。
人間がすることである以上、ミスを減らすことは可能でもミスをゼロにすることは原理的に不可能なのです。交通事故にしろ原子力事故にしろ、事故というものは、頻度を減らすことはできても、いつか必ず起きてしまうのです。その時どうするか、ということまでちゃんと考えておかないと、また想定外とか言って言い訳するハメになるでしょう。
と、想定外の事態で死にかけた僕が言っても、あまり説得力はないかもしれないけど。