た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

在日コリアンと在英アイリッシュ

在日コリアンと在英アイリッシュ―オールドカマーと市民としての権利

在日コリアンと在英アイリッシュ―オールドカマーと市民としての権利

図書館の新着本のコーナーで、タイトルを見て、手が伸びました。結局のところ、(まぁ当然といえば当然だが)似ているところもあれば似ていないところもあり、単純にイギリスの話を日本に持ち込めば問題が解決する、という話ではない、のはほとんど明らかなんだけどね。
でも、個々には「なるほど」と思わされる言辞があった。

  • フランス生まれの王妃でイギリスに至福をもたらした者なし
  • 歴史上起こる出来事は、当事者が意欲し目指した方向とはまるで違ったものだ。(G.W.F.ヘーゲル
  • 近しいものほど対立も熾烈だ(ジンメル
  • 主観的には選択(意識)となって現れた行動の背後に働く「強制(構造)」の解明が受容であろう。

などなど…
でもさぁ、例によって(?)誤植も残ってるんだよね。

  • 実行支配→実効支配の間違いだよね?

今後につながる話としては、最後のコラムで述べられていた、「東アジア共同体が少しずつ現実味を増せば、東京もロンドンに似た(多国籍化の)動きも加速するに違いない。」という予言が印象深かった。