- 作者: 石黒浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
(向かって右が本人)
教授は、
自分とは何か? 人間とは何か?
という問題意識でこのような研究をしているそうで、本書もそれにふさわしい読み応えのある書だった。(まぁ工学系の研究者だから、人文科学からの深い分析はありませんが。)
なんか、ロボットは、単に人間に似せて創れば良い、というものでもないようだ。(wikipedia:不気味の谷現象なんていう現象もあるんだって。
)
アンドロイド制作は、(現代の)美容整形に似てるんだとか。そんなわけで、人間そっくりロボットの石黒教授、ロボットに合わせて美容整形も - ITmedia NEWSなんていう話もあった。要するに、見かけは大事、ということ。それは理解できる。でも(パッと見の悪い)僕は、化けの皮はいつかはがれ、その内面が露わになる日がそのうち来る、と信じているので(ことわざでは「見目より心」と言います。)、後半の主張には同意できなかった。
とは言っても、今後の研究の進み具合には関心はある。http://www.is.sys.es.osaka-u.ac.jp/ や IRC 知能ロボティクス研究所|ATR をチェックしなはれ、ということか。そういう意味では、次なる書籍が期待大か?(って、急かすと駄目なもんだが。)
*1:一部の同僚からそう呼ばれているそうだ。