た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

心とことばの脳科学

対談 心とことばの脳科学 (認知科学のフロンティア)

対談 心とことばの脳科学 (認知科学のフロンティア)

脳科学者のwikipedia:山鳥重先生と、認知・意味論・言語心理学がご専門の辻幸夫教授の対談*1集です。書名は「心とことばの…」だけど、心の話はあまりなく、ことばの問題が中心だった印象がある。
でも思ったんだけど、専門家同士の対談は、専門用語やカタカナ語が平気でスラッと出てきて、それに何の注釈もなかったりするので、ムズカシイなぁ。もうちょっと、編集者が解説を付け加えたりするわけにはいかないもんかしらん?
あ、そうだ。本書の中に、上下・前後は絶対的な意味があり、傷害されにくいのに比べて、左右は間違えやすい、という話がありましたが、これは僕の経験を考えてみても非常にうなずけますね。僕も、入院中の(文字通り)右も左もわからなかったころは、よく胸に手を当てて右左を確認してた(だから、右と左って、それなりに高度な概念だと思うんだよね)。
まぁ、この先人類が無重力空間や4次元時空に進出するようになると、上下や前後の区別も難しくなるのかもしれませんが。

*1:「おわりに」で、山鳥先生は「対談であって対談ではない。」と語っていましたが。