ヤバい統計学

ヤバい統計学

内容は、別にヤバくはない。まぁそれもそのはずで、原題は "Numbers Rule your world." （私訳：世界は数字で回っている） 統計の数字を使って、世の人々を欺こう、と考えてる人*1にとってはヤバいかもしれないが。
内容は、統計的思考のあり方を説いています。例えば、「平均」に注目するよりも「ばらつき」（あるいは分布の仕方）に注目することが重要だ、とか。あと詳しくは、出版社の紹介記事をどうぞ（手抜き）。
そう、それで、冒頭に「大きな数字は平均化しろ！」ってあったけど、それで思ったのは最近の原発事故報道で言われる放射線のレベル。http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110428ddm003040113000c.html、1,000ミリシーベルトって要するに１シーベルトでしょ？*2あと、http://jp.ibtimes.com/articles/17961/20110421/1303395745.htmとか。「テラベクレル」とか言われてもわかんないし。なんか、うまい表現法はないもんかねぇ？
残念だったのは、まぁ日本の書籍にはありがちですが、参考文献のリストはあるのに（当然ほとんど英語。）、索引はない。そのくせ SAT とか CAGR とかいろいろ略語使われるから、何のこっちゃわかんなくなるんだよね。何とかしてほしいなぁ。ま、自分で買って付箋貼って自分で索引作れば良いんでしょうけどね。*3

*1:広告代理店とか？

*2:wikipedia:シーベルトによると、「一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度」だそうだ。

*3:貧乏人には、そんなヒマもカネもなし。