た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

悪の遺伝子

悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか

悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか

確か、はてブのこちらこちらの記事経由、図書館から発掘してきて読んでみました。
なんか、はてブではあまり好意的でないコメントが多いみたいけど、内容的にはまぁ面白かったですよ。「邪悪な成功者」*1について語っています。
「邪悪な成功者」の典型的な例は、ヒトラースターリンですが、本書の最後の章を費やして語っていたのは、wikipedia:毛沢東氏です。wikipedia:境界性パーソナリティ障害*2だった疑いが強いようだ。
結局のところ、まとめるならば、一部の子どもには生まれつき顕著な悪の遺伝子があるっぽいが、遺伝子はリスクであって運命ではない、ということでしょうか。やはり、ここでも述べたように、「生まれは育ちを通じて」ということです。
ま、それは良いんだけど、本書の欠点は、やはり翻訳の質でしょうか。上の注にも書いたけど、安直にカタカナ語使うことが多すぎるんだよね。wikipedia:ローラーコースターとか。これなんか、予想通り Wikipedia では

日本ではジェットコースターと呼ばれることが多い

ってあったし。どうしてもカタカナで書いておきたい*3、というのなら、ここで主張したように、ちゃんと日本語にしてカタカナで振り仮名ふっておく、という訳し方をしてほしいなぁ、と思う。
あとまぁ、索引がなかったのも残念な点ですかね。「残念!」*4
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3b/f059455f593b155f5e4481e803c028f5.jpg

*1:ちなみに、このキーワードでググってみたら、こんな紹介記事もあった。

*2:Wikipedia でもwikipedia:境界性人格障害にリダイレクトされてるんだから、そう訳したら良いのに、とカタカナ語嫌いのオラは思う。

*3:そういう人がいても、気持ちはわかる。原語の響きは大事にされるべきだ、と思うから。

*4:古ッ