た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

精神疾患は脳の病気か?

精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構

精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構

テーマは興味深いんだけど、この本原著は'98年=十年以上前の前世紀なんだよねぇ…ま、それでも邦訳が出た、ということは、それだけ中身のある本(でかつ、状況も当時とあまり変わってない)ということでしょうが。
心に残ったのは、

精神障害は…複雑で治療がきわめて困難であると考えられてきた問題に、比較的簡単な説明と解決法(=薬を飲むこと)が提示されるからである。

というまとめの主張でしょうか。ところが困ったことに、現代は、そういう不確実で曖昧な方法にあまり寛容ではない時代なんですよねぇ…
という訳で、興味深い本ではあるんだが、話がちょっと専門的すぎる感がしたので、またもや読みかけ放置プレイ。