た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

なぜあの人はあやまちを認めないのか

なぜあの人はあやまちを認めないのか

なぜあの人はあやまちを認めないのか

本書は、副題(見えるかな?)が内容をよくあらわしていますね。言い訳はあまり出てこなかったように思うけど、「自己正当化」の心理学です。表題の問いに対する答えは、要するに人間は「自己正当化する」者だから、ということになります。
なんか、原題は"Mistakes were made."と受動態で、訳者あとがきで「こう言うときの可笑しさは、私たち日本人にはわからないかもしれないが…」と記していたんだけど、どう可笑しいんだろう?僕はよくワカラナイ。
あと、あるところで(アメリカの)企業名がズラズラッとならんでいるところに、プロクター&ギャンブルってーのがあったけど、これはP&Gとアルファベットで書いた方がわかりやすいでしょう?(日本法人もあるんだから。)
とまぁ、細かい不備はありますが、「証言する」と「嘘をつく」の合成で、testilie*1という語を「虚言する」と訳していたのは、良い訳だ、と思った。
あと、なんかアメリカでも間違い・ミスは忌み嫌われるそうなんだが、日本だってかなり嫌われるよなぁ。だって、いつだったかの総理大臣が、「wikipedia:再チャレンジ…」とバ○の一つ覚えのように繰り返してたけど、それって要するに日本は再チャレンジできない国だからそういうことを言い出したんでしょ?
あと、もう一つ本書で述べられていたメッセージは、「自分の正義は相手の正義とは異なることもあるんだから、謙虚さを大事に。」ということでしょうか。
ちなみに、例によってはてブ経由、こちらの記事から図書館で発掘してきたんだった、と思う。

*1:綴りは間違ってるかも