天才と発達障害 映像思考のガウディと相貌失認のルイス・キャロル (こころライブラリー)
- 作者: 岡南
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/09
- メディア: 単行本
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著者の岡さん自身、映像思考*1ができるそうで、そういう人の手による研究の書はとても興味深い、と思います。
で、以前は「僕は明らかに視覚優位」と書いたけど、よく考えてみると、映像思考はできないし、一見して場の空気を読むのも苦手、それに段階を踏んで考えてゆく*2(時々暴走するけど。)タイプだから、明らかに視覚優位だ、とまでは言えないでしょう。せいぜい、聴覚より視覚からの刺激に重きを置くタイプ、という程度でしょうか。
ただまぁ本書で残念だった点は、索引がないこと。だから、この言葉の意味を調べたい、と思っても、適当に見当をつけて読み直すしかないんだよね。せっかく読み応えのある立派な書なんだから、ちゃんと索引をつけて欲しかったなぁ。講談社も堕ちたもんだ*3?
書き忘れを思い出した。第二章(ガウディを取り上げた章)の最後に、
そこには彼ら(≒天才)の短所をも理解し、育て、励まし、支え、導く人の存在が確かに必要となるのです。
とあった。つまり、やはり[読書][障害]天才脳は「発達障害」から生まれる - たーくんの狂人日記でちょっと触れたことがやはり正しそうだ、ということです。
ところが世の流れとしては、「自己責任」とやらで一から十まで一人に人に責任を押しつける感じがする。それってどうなの?と狂人のオラは思うんですけど。まぁ、人は生まれるときはともかく死ぬときは(究極的には)一人ですからなぁ…