た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

読書の歴史

読書の歴史―あるいは読者の歴史 (叢書Laurus)

読書の歴史―あるいは読者の歴史 (叢書Laurus)

またせっかくの積ん読解消期間にも関わらず、こういう公共図書館の、しかも前世紀の本に手を出してしまいましたorz
オビには、「本書は不思議な書物である。」と書いてあります。確かに、いきなり「最後のページ」で始まって、最後が「見返しのページ」なんですわ。*1
ところどころに、「なるほど!」と膝を打つ言辞がちりばめられています。例えば、「文字を読めない群衆はきわめて容易に支配することができる。」あるいは、「一般大衆は最悪なものを選んでしまう。(中略)人々が口にしていることに耳を傾け、多くの人々に支持されていることが正しいのだと考えて、理性によってではなく、人並みに生きようとしている大衆の行動を規範とすることほど有害なものはない。」*2などなど。
まぁ、古い本ではあるけど、読んだ価値はあった。

*1:日本語版では、そのあとに訳者あとがきがあるけど。

*2:セネカが語っているそうです。