た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

記憶の持続 自己の持続

記憶の持続 自己の持続 (身体とシステム)

記憶の持続 自己の持続 (身体とシステム)

昔お世話になった先生の著書です。
興味深かったのは、アルコール依存症の断酒会の風景が描写されていたんだけど、依存症でも、

自らを「アルコール依存症者」と認めることこそが、長期の断酒に不可欠な条件

なんだそうです。障害者の障害受容の話と似てるな、と思った。
でも、僕が重要だと思うメッセージを一つ挙げるのなら、

学習と忘却は同じコインの裏表

という話でしょうかね。
本書では、wikipedia:足利事件の話も取り上げていた*1。やはり、どうも司法の世界では記憶も(検察の筋書に沿って)作られることがあるように感じられた。コワイ、コワイ。触らぬ神に祟りなし?

*1:もちろん、本書の発行は菅家さんの無罪確定のずっと前です。