- 作者: 東海林茂樹
- 出版社/メーカー: 都築事務所
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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古い本だし*2、また読みかけ放置プレイにしようかな、とも思ったけど、一応最後まで読んだ(ということは、それなりに楽しめた、ということです)。
医者の目から見ても、十人に一人くらいは箸にも棒にもかからないような、出来の悪い医者がいるそうだ。そういうのはやっぱり出来るだけ避けて通るしかないようで。
あ、そうそう。優秀な外科医の手先の感覚は、麻雀の盲牌*3の感覚に近いんだって。だったら、やっぱりオラはムリだな。盲牌や積み込みできないもん。これから外科医を目指す若き諸君は、そういうので腕試しすると良いかも?!
最後に、
(医者は患者のために行ってるつもりでいるが)本当の苦しみは(患者)当人でなければわからない。そのことを自覚していないヤブは痛みや苦しみの軽減策を真剣に考えず、安直に「我慢して」とか「頑張って」などと言うだけで済ませてしまう。
とありました。これは幼い頃(小学校低学年?)僕も似たような経験があります。当時僕はwikipedia:過剰歯を抜くために某H大の口腔外科に何度か通ったのですが、その過剰歯を抜くためのちょっとした手術をすることになりました。訳も分からず診察台に寝かされ、口を開けて(開けさせられて?)歯茎を切開し、ゴリゴリトントンやって過剰歯を抜きます。その間僕は、口の中に溢れる唾*4を飲み込むことも出来ず、ただひたすら手術が終わるのを待っていました。
歯科医の長い格闘の末、何とか過剰歯は取り除かれました。唾がたまっていたのに気付き、その歯科医が「唾出して良いよ。」みたいなことを言ったので、僕が待ってました、とばかりドバッと出したら、「普通こういうのは少しずつ出すもんなんだよなぁ。」とか何とかブツブツ文句言われたんですよね。アンタねぇ、こっちの身にもなってみろよ、と叫びたかったのは言うまでもない。まぁ、気の小さい内弁慶の少年だったから、黙ってたけど。
この経験で、医者全般が好きになれなくなったのかもしれない。そして、今に至る…幸か不幸か、医者と付き合わざるを得ない人生を歩むことに…
そんなわけで、医療の世界に関心を持つための一助としていかがでしょうか、とでもまとめておくか。