この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス
- 作者: チップ・ウォルター,梶山あゆみ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: 単行本
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6つの内の初めの3つ(つま先(≒足の親指)、(手の)親指、のど)が人間の脳の発達を促し、ヒトをサルから進化させた、という筋書きは他でもよく目にする話だと思うのですが、本書が独特なのは後ろの3つ(笑い、涙、キス*2)に注目している点ですかね。
一つ興味深かった点を書くなら、涙を流して泣くのは人間だけらしい*3のですが、悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのかは、ハッキリしないんだそうです。で、感情の発露という点では泣くことと笑うことは共通点があるらしいので、同様の理屈を笑いについても適用すると、昔ちょっと述べたことがやっぱり正しそうです。つまり、ムスッとした顔でいるより無理矢理でも笑顔を作った方が幸せになれるだろう、ということです。実際、作り笑いというのはあっても作り泣き、というのはない(ウソ泣きというのはあるが、ウソはいつか必ずバレるのです。実際、泣くときに活動する筋肉は不随意筋らしい)。
なんか、こちらの方はエピローグは与太話だ、って言ってるけど、僕なんかは、むしろエピローグの方がなんかのSFのタネになりそうな話だな、と感じて興味深かった。