木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか
- 作者: リチャード・E・ニスベット,村本由紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2004/06/04
- メディア: 単行本
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なんか、本書の方が、前読んだのより「なるほど。」と思うことが多かった。ちなみに原題は"THE GEOGRAPHY OF THOUGHT"直訳すると「思考の地理学」だから、この邦題は本書の内容をふまえた見事な訳ですね。
邦題に示されているように、要するに西洋人の知覚と東洋人*2の知覚の仕方の違いについて述べています。結局、東洋と西洋の文化の違いが、人間を取り巻く世界をどう知覚するかを規定するらしい。でも、そえば味覚なんかは、民族によって知覚できる種類に違いがある、とかいう話もありますよね。(参考)。なら味覚は(食)文化が規定するんじゃなくそもそも生物学的に違う(味を感じる細胞*3が民族によって違う)のかなぁ?→参考とか、このテーマは追い求めるとキリがない気もする。
こういうテーマを、(西洋の代表(と言って良いでしょう。)である)アメリカ人ではなく、(東洋と西洋の中間にある)日本人が書くとどういう本が生まれるのか、というのは興味深いところではありますが、まぁおいおい勉強していこうと思います。