た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

木を見る西洋人、森を見る東洋人

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

というわけで、こちらでニスベット教授の著書に興味を持ったので、前作も図書館から発掘してきて読んでみました*1

なんか、本書の方が、読んだのより「なるほど。」と思うことが多かった。ちなみに原題は"THE GEOGRAPHY OF THOUGHT"直訳すると「思考の地理学」だから、この邦題は本書の内容をふまえた見事な訳ですね。

邦題に示されているように、要するに西洋人の知覚と東洋人*2の知覚の仕方の違いについて述べています。結局、東洋と西洋の文化の違いが、人間を取り巻く世界をどう知覚するかを規定するらしい。でも、そえば味覚なんかは、民族によって知覚できる種類に違いがある、とかいう話もありますよね。(参考)。なら味覚は(食)文化が規定するんじゃなくそもそも生物学的に違う(味を感じる細胞*3が民族によって違う)のかなぁ?→参考とか、このテーマは追い求めるとキリがない気もする。

こういうテーマを、(西洋の代表(と言って良いでしょう。)である)アメリカ人ではなく、(東洋と西洋の中間にある)日本人が書くとどういう本が生まれるのか、というのは興味深いところではありますが、まぁおいおい勉強していこうと思います。

*1:こういう、昔の名著も発掘できるのが、図書館の魅力。まぁ、書き込みはできない(書き込みしてるバ○者も多いけど。)とか、期限が来たら返却に行かないとならないとか、一定の制約はありますが。

*2:ただまぁ、日本より中国を例にとることが多かったのが、(一応)日本人としてはちょっと残念ではありましたが。中国四千年の歴史だから、しょうがないか。

*3:wikipedia:味蕾