た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

降水確率50%は五分五分か

降水確率50%は五分五分か (DOJIN選書 8)

降水確率50%は五分五分か (DOJIN選書 8)

ま、書名の問いは釣りですね。降水確率というのは、統計的な割合という意味での確率であって、サイクロ振って丁か半か、みたいな一般にイメージされる確率とは意味合いが違うんですから。ま、どうもこの辺の言葉の使い方は、どうも混同している人が多いようで、一つ強烈に記憶に残ってるのは、降水確率が導入された頃(wikipedia:降水確率によると、1980年だそうだ)、確か学校に教育実習に来たオネーサンが、「今日は降水確率100%ですから、絶対降るんですよね。」とか言って喜んでたことがあったのを覚えてるんだけど、ちょっと違うんだよなぁ。*1
本書は、

本書は天気のしくみから気象情報の用語や内容、利用方法について最新*2の知見をまとめました。

というわけで、最近はテレビ・ラジオの天気予報は「気象情報」と呼ぶことが多いですが、その気象情報を読み解く一助にしてもらおう、ってことですかね?
前半はそういう気象用語の解説なんかが多くて、ちょっと難しくて読むのしんどいなぁ、と思ってたけど、最後の方の章(「くらしに役立つ天気の知識」と「地球温暖化と異常気象」))は結構面白かった。温暖化と異常気象については、

個別の異常気象はその原因がエルニーニョなどの場合もあり、温暖化との関係はイエスというわけにはできない。しかし、一連の異常気象、とくに異常気象が多くなっていること、異常気象の規模が大きくなっていることは、地球温暖化が影響している。

なんだそうです。
著者の村山さんは、そえば昔はNHKの気象情報のコーナーに時々出ていた気がする。本書発刊時点では、一般財団法人気象業務支援センターTOP所属、ということになっている。その後どうなったかは、知らない。

*1:ま、当時出始めの頃は、あんまり当てにならんかったように記憶してるけど。最近は、データも蓄積されてきたし、結構信頼できる数字になってきたように思う。

*2:といっても、図書館から発掘してきた本だから、発行は2007年、つまり3年前ですが。