グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?―Web2.0によって世界を狂わすシリコンバレーのユートピアンたち
- 作者: アンドリューキーン,Andrew Keen,田中じゅん
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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原題は"The cult of the amateur"アマチュア礼賛。だったら、邦題を「Web2.0に未来はあるのか?」にした方がわかりやすい気はするんだけど、それこそアマチュアの考えなんでしょうね。攻撃の対象は、邦題にある3つのサイトだけではなく、FacebookやAmazon、Craigslistなども対象になっています。
論調としては、ブコメの無責任さなどにキレて将棋の世界に引きこもってしまった(らしい)梅田望夫氏を彷彿*1とさせます。だから、梅田氏もキレてないで、こういう書籍を書けばいいのに、と外野は思う。だって、こういうアメリカさんの翻訳本って、文化の背景がどうしても西洋のものになってしまうから、知は力なりなんていう(F・ベーコンの)格言が引用されてしまうし(手元のことわざ辞典をひいてみたら、「知恵と力は重荷にならぬ」なんていうことわざが見つかった。)、紹介されているサイトもアメリカのばかりだし(例えば、日本では、SNSの例として真っ先に上がるのは、Facebookではなくmixiでしょ?)、この手の本を日本向けに書き直す価値はあると思うんだけど(逐語訳のいわゆる和訳・翻訳ではなく、一昔前の言い方をすると超訳*2する価値はあるんじゃないか?ってこと。まぁ、どうも邦題は超訳してるみたいだけど)。
いずれにしても、日本だけではなくアメリカでもWeb2.0革命は危機に瀕している、ということか。Windowsの例を思い出せば、Web3.1くらいになったらまたブレイクするかも?
もう一冊、