た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

インターネットが死ぬ日

インターネットが死ぬ日 (ハヤカワ新書juice)

インターネットが死ぬ日 (ハヤカワ新書juice)

ハイ、ご想像の通り、こちらのグーグル広告に釣られて借りてきました。
こちらにも小飼弾氏の書評がありましたが、氏も語っているように、タイトルは釣りです。で、オラは見事に釣られてしまいました…まぁ、図書館で借りてきた本だから、懐は痛んでないんだけど。書名の問いに対しても答えは明示されていません。(まぁ、だから、読んで「サーみんなで考えよー」ということでしょうけど。)
そういう意味では、一読の価値はあるかもしれませんが、本書の欠点は、(原著にあったらしい)注がまったくないこと*1と、訳注も全くなく、これ何のことだ?とググる羽目になることがやたら多いこと。原注削ったのはやむを得ないとしても、だからこそ、本文中に括弧書きする訳注が欲しかった。(こういうかたちの注は、日本でも一般的でしょ?)また小飼氏は訳の質が低いのではなく高すぎるのだ、と語っていますが、どっちにしても素人にとっては訳わかめでよくわからないのは一緒です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」って言うじゃないですか。まぁこの手の書籍にはありがちだけど、アプライアンスがスマートになる、って、日本語だとは思えない。
でも確かに中身のある本ではあります。僕は、図書館の本を読むときには、気になったところや表現をA5のノートにメモってるんだけど、普段はせいぜい半ページなのが、本書ではギッシリ1ページになりました。(字の大きさは、ミリ単位orz)

↑こんな感じ。
でも確かに、まだWebが生まれて数十年しか経ってないのに、「バカと暇人のもの」と決めつけるのは、あまりにバカで暇人的な行為ですね。今の時代、9ヶ月前の書籍、って言ったらちょっと古い気がする人もいるでしょうが、「アプライアンスがスマートになる」と言われてピンと来る人は、今からでも読む価値があるのではないでしょうか。

*1:まぁ、日本では脚注は残念ながらあまり一般的ではないので、全て削ったのもやむを得ないでしょうが。