た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

忘却の整理学

忘却の整理学

忘却の整理学

オラは、記憶に問題あるから*1、記憶と対になっている忘却を知ることによりその問題を改善できるかなぁ?と思い手を出してみたんだけど、失敗でした。
というのも、著者の専門は英文学のようで、それゆえ現象面から忘却を論じているのみで、最近のニューロサイエンス*2の成果を取り入れて論じているわけではない。

いずれにしても夢は、記憶と忘却のせめぎ合いと合力によって生まれるもののようである。

とか語っていますが、まぁ確かに間違ってはいないけど、夢は脳が記憶を整理する課程で生じる、というのが最近広く受け入れられている説だと思うんだけど?(参考:wikipedia:夢

まぁ、単なるエッセイ集だから、そう目くじら立ててはいかんのかもしれない。

*1:例えば困るのは、覚えておこうと思ったことに限って必要なときに思い出せなかったり、その反面忘れても良さそうなどうでも良いことはいつまでもきっちり覚えていたりする。

*2:最初、「大脳生理学」と書こうと思ったけど、ここ見ると、そう言うのはちょっと問題ありそうだ。