- 作者: マルタンモネスティエ,Martin Monestier,吉田春美,花輪照子
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 1999/01
- メディア: 単行本
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
衛生の専門家や社会学者だけでなく、医者や都市計画の専門家にも役立つばかりか、学識者やただ身の回りの世界に興味のある方にも、きっと満足していただけると確信している。
と書いてあったけど、ということは、オラは最後の「身の回りの世界に興味のあるヘンタイ」なんだろうなぁ。
でもやっぱり本書は専門の研究者向けに作られたのでしょう。蝙蝠*2とかいう漢字が、フリガナ無しで出てくるのはちょっと辛かった。そういう専門家向けの専門書としての完成度を高めるなら、索引がほしいところなんだが、索引はなかった。残念。
一つ興味深かったのは、ヨーロッパでも中世までは道端で小便をしたり*3、排泄物を(おまるなどに)溜めておいて外に投げ捨てる、ということはごく普通に行われていたようです。つまり、時代が進むに従ってトイレという決められた場所で排泄をするようになった、というわけです。言い換えると、ちゃんとトイレを使う、というのは(文化的に)進んでいるわけで、所構わす立ち小便したりするのは、遅れている証(あかし)だ、という訳ですね。そういえば、犬猫は所構わず便意をもよおしたら垂れ流すもんなぁ。という話を父としていたら、最近の犬猫、もといワンちゃんネコちゃんはそうでもないんだ、とか。
まぁ、その他下世話な話題が満載です。(でも、【図説】と銘打っているけど、下世話な図まではなかった。その点はご安心ください。)図書館で見かけたときなど、手に取ってみても良いかもしれません。
参考:wikipedia:便所 あるいは wikipedia:スカトロジー