た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

図説 排泄全書

図説 排泄全書

図説 排泄全書

ある日、図書館をブラついていたら、目にとまり、借りてみた本です。古い本ではありますが、面白そうだ、と思うのは何も僕だけではないようで、裏の返却期限表には数人が借りたことを示す印が押しておりました。まぁ、こういう下ネタは一部に人間にカルト的な人気がある、ということでしょうか?*1 前書き(みたいな章)では、本書は

衛生の専門家や社会学者だけでなく、医者や都市計画の専門家にも役立つばかりか、学識者やただ身の回りの世界に興味のある方にも、きっと満足していただけると確信している。

と書いてあったけど、ということは、オラは最後の「身の回りの世界に興味のあるヘンタイ」なんだろうなぁ。
でもやっぱり本書は専門の研究者向けに作られたのでしょう。蝙蝠*2とかいう漢字が、フリガナ無しで出てくるのはちょっと辛かった。そういう専門家向けの専門書としての完成度を高めるなら、索引がほしいところなんだが、索引はなかった。残念。
一つ興味深かったのは、ヨーロッパでも中世までは道端で小便をしたり*3、排泄物を(おまるなどに)溜めておいて外に投げ捨てる、ということはごく普通に行われていたようです。つまり、時代が進むに従ってトイレという決められた場所で排泄をするようになった、というわけです。言い換えると、ちゃんとトイレを使う、というのは(文化的に)進んでいるわけで、所構わす立ち小便したりするのは、遅れている証(あかし)だ、という訳ですね。そういえば、犬猫は所構わず便意をもよおしたら垂れ流すもんなぁ。という話を父としていたら、最近の犬猫、もといワンちゃんネコちゃんはそうでもないんだ、とか。
まぁ、その他下世話な話題が満載です。(でも、【図説】と銘打っているけど、下世話な図まではなかった。その点はご安心ください。)図書館で見かけたときなど、手に取ってみても良いかもしれません。
参考:wikipedia:便所 あるいは wikipedia:スカトロジー

*1:単にそういう人種は、幼いだけかもしれない。一般に、幼児って下ネタが好きですもんね。

*2:コウモリ、と読むらしい。

*3:時には、大便も。