訳者改題の項で、Google方式*1の欠点を3つ挙げていました。
- 大企業に有利
- アメリカに有利
- 文化的な大衆(迎合)主義に陥りやすい
の3点です。的確なまとめではないでしょうか。よくあるアンチGoogle本ではなく、文化の面からGoogleに切り込んでいる点で説得力がある。いずれにしろ、資本主義では勝者が一人だけ、になりがちですが、そういう多様性を欠いた状態というのは、一面非常にもろいんですね。本書で挙げられていた例ですが、かつてブラウザはNetscspeの独り勝ちだったけど、Internet Explorer が登場するやいなや没落の一途をたどり、今や見る影もありませんものね。*2参考:wikipedia:Netscapeシリーズ