た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

日本の科学/技術はどこへいくのか

日本の科学/技術はどこへいくのか (フォーラム共通知をひらく)

日本の科学/技術はどこへいくのか (フォーラム共通知をひらく)

筆者は科学史の研究者、ということになるようですが、その立場から、科学/技術*1の行く先を考察しています。とは言っても、例によって雑誌に連載されたもの(http://www.tepco.co.jp/custom/illume/index-j.htmlが多い。)を編集したもので、連載当時の勢いを尊重したい、ということであまり書き直し等もあまりされてないようなので、話題があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりと、少し読みづらい面はある。インターディシプリナリーとは - コトバンクとか、CUDOS とか(たぶんこれのこと。)、あまり一般的とは思えない専門用語を突然使われるのも読みづらい。
まぁでも、そもそも理学の知と工学の知は別物だから、これを一緒くたに扱うのはチト無理があるだろう、とか、うなずける主張も多い。
そんなわけで、僕は結構楽しく読めたんだけど、拾い読みしてた父曰く、あんまり面白くない、だと。(11/11→の割に、今日返してしまおう、と思ったら、もうちょい読ませてくれ、と言われたが。)やっぱり、それが普通の人の感覚なんだろうな、とは思う。

*1:このように表記したり、科学・技術と中黒を使ったり、あるいはそういう区分けをせず科学技術と呼んだり、いろいろあるらしい。その論争の詳細については、本書では触れられていないから、わからない。