た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

なぜ日本にキリスト教は広まらないのか

なぜ日本にキリスト教は広まらないのか―近代日本とキリスト教

なぜ日本にキリスト教は広まらないのか―近代日本とキリスト教

確かに、そう問われるとちょっと疑問ではありますね。お隣・韓国(wikipedia:大韓民国
9.4参照)は

総人口の約3割はクリスチャンであり

、中国もざっと一億人弱がキリスト教信者だそうだからおよそ一割弱はキリスト教信者なので、日本の0.8%〜1%という数字は中・韓に比べて著しく小さいですね。

で、著者は本書中で、書名の問いに対する答えとしては、要するに教会内部の権力闘争に熱中するあまり、外部に対する問いかけを怠っていたからではないか、またキリスト教は当初(明治初期)上流階級(武士階級及び富農)に広まっていったので、宣教その他が全て上から目線で、下層階級への配慮を欠いていたからではないか、というふうに論じていました。

その辺がわかったところで、ひとまず読了。あとは、教会内部の人たちが読んで自らの改革の礎にしてちょうだい。今のところオラは、教会の外の人だから、まぁいいや、と。まぁ、これを他山の石として活用する意味では有用でしょうが。*1 それに本書は言わば著者(どっかの大学の先生っぽい。)の講演集で、元々話し言葉の文章だから、少し読みづらいんだよなぁ。

*1:宗教の話は、適当に話していると噛みつかれてイタい思いするんだよなぁ。ってこんなこと書くのも危険ではあるんだけど。